FW16B 1994年鈴鹿
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2010年3月2日、電撃的にフジミからFW16が発売されました。今もって故アイルトン・セナの人気の凄さを感じます。しかしながら私はこれをチームメイト、デーモン・ヒルの日本グランプリ(鈴鹿)仕様に改造します。
プロローグでも話した通り、私にとってはこれがセナ最後の優勝マシンなんです。
鈴鹿の場合、どうしてもレインタイヤが欲しくなります。手元に実物がある訳ではないので断片的な情報(雑誌写真等)から作成します。
CADに写真を取り込み、これをなぞりながら最小パターンを作り、拡大縮小コピーして印刷します。実際にタイヤに巻いてイメージを確認し、再度微調整します。まあ、こんな感じでしょうかね。
フジミのタイヤのサイズが正確か心配になったので、リファレンスにMP4/8を買いました。現在絶版ですがヤフオクで玉数があったので、当時の定価より安く購入できました。
タイヤサイズは概ね同じ(直径は中央部で約32mm)、お互いのホイールを交換装着できました。但しFW16のフロントは多少大きめだったので、MP4/8のサイズに合わせることにしました。側面の型取りもMP4/8から取ります。
プラバンで扇型の原形を作ります。
気合いで彫りこみます。体調の良い日を選びました(苦笑)。
レジンで複製しました。
これを接着し、原形を作ります。
気泡が入らないよう型抜き法を工夫しながら、何とかできました。ブラックレジン製です。軽量化と組み立てやすさを考慮し、タイヤ側面のうち片方は別パーツとし後から接着します。写真上方の怪しいラムネ状のものは中子(なかご)です。
ちなみにこのようにして樹脂を流し込みます。中子を入れる前に一通りタイヤ溝部分を濡らすので、気泡が入りません。
完成直前になって、ショックな情報をゲット。過去に商品として存在しないと思いきや、STUDIO27のフェラーリ412T1Bのレジンキット(94年日本GP仕様)にレインタイヤ付属を確認(ヤフオク写真より)。まあ自作の方が愛着あるのでよしとしましょう。
【後記】MFHから2013年に「1990s F1 Narrow Rain Tire」が発売されています。側面はリアルですが、グリップ面の彫刻のディテールがイマイチかな(笑)。
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