レス・ポール製作記録
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ペグ穴はφ10mmで貫通させればいいのですが、グローバーの場合、表側は多少径を小さくした方が安定します。ドレメルを併用しました。
ちなみにグローバー社はオハイオにあるせいか、StewMacではGOTOHより安いです(GOTOHは今や世界のブランド品です)。
こんな感じです。やっぱグローバーはカッコいいですね。
ちなみに普通のロートマチックではなくオートロック式のタイプです。個人的にはシャーラー(マニュアル式ロック)の方が好きですが、こちらの方が遥かに安価ですしレス・ポールに似合います。
ここでナット加工、弦張りですが、面倒なので遊休中の7号機から拝借しました(邪道)。
こんな感じです。試奏しながらフレットのビビリ、ネックのグリップを確認します。
ネックはいつも慎重になりすぎ太めになってしまうので、今回はかなり大胆に薄くしました。
フレットは1箇所、耳障りなビビリがありました。打ち直してしまおうと思います。
早くもエスカッションです。ネック仕込み角度がオリジナルと違うので、エスカッションはテーパーが殆どなく、フロントとリアもほぼ同じ高さです。市販品に丁度良いものは無いのでリア用を切断して作りました。
POTの穴を開けます。
ちなみに今回はコイルカットを可能にするためToneのPOTはスイッチ内蔵(左上)にします。
POTを買うとワッシャが沢山付いて来ますが全部使う必要はありません。今回写真の左半分がギター内部、右半分がギター表面で使う部分です。
スイッチ穴も開けます。
とりあえず記念撮影、完成が見えてきた感じです。
スイッチ穴の裏面(メイプル)を削りますが大変です。というのも、
穴が深いこともありますが、スイッチをメイプルトップのアーチと垂直にするために裏面を傾斜させて掘らないといけないからです。
トグルスイッチは購入時は端子がすべてまっすぐ伸びた状態となっていますが、壁面と接触しないように折り曲げました。
本物レスポールがどうなっていたか全然憶えていませんが、ヤマハSG-2000はそうなっています。
コントロールPOTも同様に若干傾斜した凹みを彫ります。使用するPOTと現物合わせですので本物レスポールとは違うと思います。
コントロールの裏蓋の凹みを彫ります。約2.5mmの深さです。
スイッチの裏蓋も彫りますが、真円のテンプレートを作成するのが難しいので、ドレメルのフリーハンドにしました。
さて、木工も完了したので後は納得行くまで磨きます。
塗装工程に入ります。
まずマホガニー部分をグレインフィラーで目止めします。掻き取りは従来プラスチック板でやっていましたが今回は”指”併用です。そのほうが綺麗です。
それにしてもアフリカンマホガニー2Aの木目は美しいですね。ホンジュラスマホガニーでこの木目を得るのはもはや難しいでしょう。
メイプルトップにシーラー1回目を塗りました。スプレーではなくハケ塗りです。1回目はこのほうが垂れないもので。
さて、以前購入したLMIのアニリン顔料でカラー調合です。StewMacのステインが輸入不可となったのは残念ですが、StewMacのは鮮やかすぎるのでレス・ポールにはこちらのほうが自然かも。中学時代ガンプラで鍛えたので調合は得意です(笑)。
左端あたりが採用する色です。イエロー(そのままだとちょっとケバい)をベースにレッド、ブラウン(LMIのは黒に近い)を適量添加します。アンバーもいい感じですが、先述の3色調合で同じような色が作れたので不採用です。
【後記】
StewMacのステインは2007年6月頃から輸入可能に戻りました。
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