レス・ポール製作記録
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ボディとネックをしっかり噛み合わせ、
メイプルトップでサンドイッチします。普通のレスポールのメイプルトップはこのように角状には伸びていません。5号機製作時に考えた私のアイデアです。
といってもヤマハSG2000、SG-T2のメイプルトップ貼付け方を参考にしていますけど(笑)。
 仕込み部はうまくいきましたが、定規を当ててみると若干ネックが時計方向に傾いています(ナット位置で2〜3mm)。1ピース・左右非対称ネックはセンターが解り難く加工が難しいです。
 このような場合、テノンを削って調整するのが普通ですが、私はそんな教科書通りのことはしません。ネックのセンターそのものを引き直してしまいます(爆)。今回こうなることを予想していた為、ロッドチャネルもまだ彫っていませんでした。
 普通ギター製作は1)ネックとボディを仕上げ、2)ネックのセンター、角度を確認しながら仕込み部を仕上げ、3)ブリッジ位置を決めますが、今回は1)ブリッジ(トレモロ)位置を決め、2)仕込み部を仕上げ、3)ネックのセンター、ナット位置を決めるという逆転工法です。プロやメーカーは絶対にやらないでしょうが、私は自分の力量・所有工具に合わせたベストな工法・工作順を考えています(言い訳)。
新しいセンター位置にロッドチャンネルを彫ります。当初右に見える怪しい治具を使いましたが、途中からドレメルのフリーハンドにしました。ビットはインレイ用(StewMacの#5153、ロッド幅より小さい)です。マスキングテープをガイドにします。
意外とカンタンかつ綺麗にできました。10回位に分けて少しずつ削るので時間が掛りますが、BOSCHの一発彫りより精神的に楽です。
さて、これはヘッドを引き直している図です。
何事も無かったかの如く、耳部分を削ってしまいました。
昔持っていた本物レスポールはネック(1ピースマホガニー)がねじれてしまいました。ねじれ防止に10号機で使い、お気に入りのカーボンロッドを左右に埋めます。
チャンネルはやはりドレメルのフリーハンドです。最終的にはネック接着後にボディ側にも掘るので途中まで彫ります。
ネックの厚み調整ですが、3ピースだと糸鋸でカットできますが、1ピースなので仕方なくルーター作業です。
突然ですが、私の最も古い愛器、SG-2000です。メイプルトップ接着前に、参考資料としてピックアップキャビティの写真を撮りました。
余談ながら昭和56年(1981年)製とわかりました。買ったのは1987年頃(中古)でしたが。
ちなみにこの子、購入時ノイズが酷かったので1988年頃、近所の腕利きリペアマンさん(浜松)にシールド処理してもらってます。
その人、アメリカにいたとき奇しくもニール・ショーンのギターのエンジニアをしていたとかいないとか。
うわっ、なんじゃこりゃ〜!

実はネットで「ピーター・フランプトン・シグネチャー」のチャンバーボディを発見、早速採用することにしました。深さは30mm弱にしました。
アウトプットジャックの穴はφ24mmにする必要がありますが、うちには良い工具はありません。ドリルややすりを駆使し、最後はドレメルに勝手に付いてきたビットを使いました。
コントロール部分はメイプルトップの裏も若干削る必要があるそうです(こんなことしなくてもロングシャフトPOTを使えばいいんですけど)。
深いところで5mm、傾斜を付けて削りました。
メイプルトップ接着前に記念写真です。
ちなみに裏面にコンター加工を施すつもりなので、左ウエスト付近にはチャンバーを彫りませんでした。
いよいよ接着です。タイトボンドをまんべんなく塗り(適宜増減)、
ありとあらゆるクランプで押さえました。
ちなみにネックは位置ずれ防止に挿入しているだけで接着していません。
さて、ネックの贅肉をさらに落としていきます。
ヘッドはプランに従い16°としました。特にこだわりは無かったのですが、トレモロを設置する為、少しでもテンションがあったほうがチューニングが安定するのではと思い16°を採用しました。
さて裏面から記念写真です。アリアのPEみたいです。
これからじゃんじゃん整形していきます。
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