レス・ポール製作記録
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最初に買った資材は実はトレモロです。
GOTOH 510T-RS2です。ギターワークスさんから即納で購入できました。
ローラーサドル採用の高級品で弦ピッチは10.8mmです。
台風14号が猛威を奮う中、アイチ木材加工さんから荷物が届きました。
厳重にラップされており、中身はカラっとしていました。
 1)メイプルトップ(カーリーA):\5,300
 2)ボディ(アフリカンマホガニー2A):\5,300
 3)ネック(アフリカンマホガニー2A):\2,100
 4)送料:\1,270
 5)代引き手数料:\420
合計\14,390です。安いですね〜。
ボディ材の写真を撮り忘れてました。こちらはネックです。
角度付き1ピース(耳のみ継ぎ足し)です。
さて、材を切り出す前に注意することがあります。
通常のTune-O-Maticの弦ピッチ(10.4mm)に比べ、トレモロは弦間ピッチが広いです(広さはまちまち。今回用いるGOTOH製は10.8mm、オールドストラトは11.3mm)。
その為トレモロを設置する場合、ネックジョイント部の巾も若干広くなり、極端なことを言えばカッタウェイの形も変わります
セミアコ製作記にも書きましたが、これが指板幅の計算法です。
 A:ナットにおける1弦と6弦のピッチ(普通35.2mm)
 B:ブリッジ    〃       (49〜56.5mm、製品によってまちまち)
 d:外側の弦(1、6弦)と指板エッジまでの距離(4mm程度。好みによる)
 S:スケール長(ストラトは647.7mm、レスポールは628.65mm)
 L:ナットからの距離

としたとき、L地点における指板幅 Xは以下の通りです。
   X=A+d+d+L(B−A)/S
今回も5号機と同様の理由でスケール長を25インチ(635mm)にします。またStewMacのプランによると、レスポールのブリッジ〜ネックジョイント間距離は244mmです。つまりネックジョイント部(L=635-244=391mm)における指板幅は54.8mmとなり、通常のレスポール(同じ計算法で53.5mm)よりネックジョイント部で1.3mm幅広になります。
もう一つ寸法取りで悩むのがトレモロザグリの位置です。文献によって微妙に違います。これまでの経験則+いろんな文献の間を取る形でこのように決めました。
1、まず理論上のブリッジ位置を決め、
2、そこから1/4インチ(6.35mm)上(ヘッド側)にトレモロ固定箇所(6点)を定め、
3、そこから1/2インチ(12.7mm)下がった所からにトレモロの貫通穴を開ける

尚、この方法はシンクロナイズドトレモロとその改良型、およびウィルキンソンには有効ですがフロイドローズには当てはまりませんのでご注意を。
【後記】
32mmとした部分、トレモロの当たり具合に合わせあと1mm拡大予定。
さて、ボディを切り出します。
最近はバンドソーも随分安価になりましたので別のやり方があると思いますが、私は古典的な手法、
1)鋸等でラフに切り出す 2)ルーター&テンプレートで整形
で行います。
まずメイプルトップを3〜5mmの余裕を持たせて切り出します。糸鋸盤を使いましたが結構硬く時間がかかりました。
次はマホガニーバックです。私の電動糸鋸は一応軟材であれば50mmまでOKのはずですが、刃を折らずに作業するにはあまりに時間が掛るので止めました。やっぱバンドソー欲しいな〜。買えないけど(苦笑)。
さて、これはアイデアと言うよりは猿知恵に近いものですが、ラインから10mm位外側にドリルで穴を開け、
糸鋸で切りました。
とりあえず大まかに切り出しました。この後ルーターで整形します。
1/3模型と一緒に記念撮影です。
既にお気づきだと思いますが、普通のレスポールと切り出し方が違います。
ハイポジションを弾き易くするための工夫です。
さて、ファルカタ集成材で「3°傾斜テンプレート」を作ります。
電動糸鋸盤が便利です。
分度器では精度が出ないので三角関数(Tan3°=0.0524)を使います。
「3°傾斜」テンプレートを用い、メイプルトップに傾斜を彫ります。
こんな感じです。
トレモロ周辺も3°傾斜した状態で彫ります。
直線性を確認します。いい感じです。
メイプルトップのアーチ加工の際、この辺はあまり手を出さないようにします(笑)。
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