レス・ポール製作記録
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さて、マホガニーバックの主要なザグリを完了しました。
こちらは裏面、
こちらは表面です。
ちょっと補足しますと、
スイッチからコントロールキャビティまでの斜めの掘り込みは通常もっと深く一直線なのですが、ボディ裏のトレモロスプリングのザグり(結構深い)、スプリング取付金具のネジ(写真中央)と干渉しそうなのでやや浅く、またボディ中央でネックと平行になるようにしました。
さて、ボディは一旦お休みし、ネックに取り掛かります。
まずは指板を加工します。購入した指板は24フレットまでありますが今回はもちろん22フレット仕様です。
これは指板の幅調整(カンナ主体)を終え、エッジを整えているところです。
指板の幅は製作記録のNo.1で示した方法で計算しますが、バインディングの厚み分だけ更に詰めます。
ドレメルでポジションマークの凹みを彫ります。
これはエポキシ接着剤で接着し、マスキングテープで押さえているところです。
接着剤硬化後、やすり、サンダー等で削り、最後はR付きブロック(裏面にサンドペーパーを貼ってある)で磨きました。
レス・ポール・スタンダードのポジションマークは樹脂製、しかも2〜3個単位で同じ形なんですね。発売当時は決して高級ギターの位置づけではなかったのだと思います。
バインディングを接着します。
24時間以上乾燥後、スクレーパで余分なバインディングを削ります。
ご覧の通り、レギュラーより長めの指板です。
ヘッドプレートは本物ギブソンも木(メイプルを黒く着色、あるいは黒檀)であったり樹脂(塩ビらしい)であったりです。今回はホームセンターで買った硬質エンビ(1mm厚)です。
とりあえずここで記念撮影です。レス・ポールの姿になってきました。
ネック本体を加工します。まず指板の位置を決めます。
今回は訳あってちょっと変な位置です(後ほど説明します)。
まずメイプルトップがかぶさる部分を約190mmにわたり3°の角度に彫ります。ネックのセンターは約21mm残します。センターメイプル3ピースで作るなら、丁度メイプル部分のみ削らず残す形になります。
次にテノンの底面と側面を左右から少し削り、
とりあえずこの状態で位置確認します。
更にテノン側面・底面を深く削っていきます。
今回はハイポジションの弾き易さを考慮し、左右非対称のテノンです。
ここまで機械(ルーター)で削り、後は現物合わせで手彫りです。
結構難しい作業です。
彫り終えました。表はこんな感じ、
裏はこんな感じです。
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