レス・ポール製作記録
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トレモロ貫通穴を掘ります。
「3°傾斜テンプレート」を組み合わせて専用テンプレートを作りました。
トレモロを挿入して動作確認です。GOTOH 510T-RS2は頑丈に出来ている、分ちょっと干渉します。若干広めに彫った方が良さそうです。
では彫ります。
こんな感じです。
メイプルトップ裏面は後ろを多少広めに彫ります。
今度はマホガニーバックの表面です。
引き続き裏面です。位置確認の為、ちょっとドリルの手も借りました。
さて、ザクザクのマホガニーバックのエッジを整えます。糸のこ盤で切り出したメイプルトップをテンプレートにしてしまいました。
別に今やらなくてもよい工程ですが、少しでも削っておいた方が最終整形が楽です。
マホガニーは48mmもあるので厚み調整です。今回はレギュラー(44.45mm)より僅かに薄め、43mmにしてみました。軽量化の目的もありますが、メイプルトップとマホガニーバックを接着すると両者の厚みの合計よりも若干厚くなる(接着剤で膨張?)ので薄めにしました。
例によってスダレ状に残しながら削り、
カンナ、タジマサンダーで仕上げます。
トレモロスプリングのザグりも3°傾斜付きです。
こんなに深くしないとストラト用トレモロが入りません。
スプリング脱着がし易いように幅広にしています。でもリアピックアップの足部分のザグりと干渉するので注意が必要です。
スプリングテンション調整の際、この部分にドライバーが当たり厄介です。
思い切って斜めに削ることにしました。逆転の発想です。
ネックポケットを削りました。テンプレートを作るのが面倒なのでテキトーな廃材を使いました(悪い例)。
巾38mm、深さ30mmの水平ポケットです(本家ギブソンはメイプルトップに平行な、傾斜ポケット)。
さて、そろそろパーツを注文です。StewMac(米国)とギターワークスさん(大阪)です。両社で扱っているものは価格比較表を作り、安い方に注文しました。
こちらは注文した翌日に届いたギターワークスさんの荷物です。
ポジションマークは大和マークさんが一番安かったけど(多分ここが製造元)、送料や他の商品との関係でギターワークスさんにしました。
ピックガードは成型品ではなく切り出しでした。59年オリジナルと同じです。
ノブ類、ポジションマークは”退色モノ”を選びました。
こちらは注文後5日で届いたStewMacです。
ロッド、指板、POT、バインディング、フレット等です。
指板は例によってスロット済みです。
中央の黒い棒2本は秘密兵器、カーボンロッドです。
さて、いよいよボディの輪郭整形です。
ファルカタ集成材を糸鋸盤で丁寧に切り出し、タジマサンダーで仕上げました。
5号機ではメイプルトップ貼付け後に整形しましたが、今回からは貼付け前にマホガニー部分のみテンプレートで整形します。
(メイプルトップはマホガニーボディに接着後、目地払いビットを用いて整形します。)
プランと寸分違わぬ形状になりました。テンプレート方式の良い点は微調整しやすいことですね(削り過ぎたら付け足せる)。
尚、ネック巾はトレモロによる増分を考慮し、若干広めにしてあります。
そのためカッタウェイ形状も微妙に違います。
納得いくまで整形したテンプレートをマホガニーボディに両面テープで貼り付け、念のためピンで固定し、いよいよ最終整形です。
ちなみにルーターのハンドルネジがバカになりました(2度目)。自作ハンドルで応急処置です。
過去の作品と比べると格段に精度良く削れました。
でも下に10mm程残ってしまいます。5号機、7号機は裏からテンプレートを当てて削っていましたが、間違いなく位置ずれするので(苦笑)・・、
今は裏返して目地払いのビットを使っています。先に表から整形した部分がテンプレートになる訳です。綺麗に仕上がりました。
コントロール部分もメイプルトップ貼付け前に開けてしまいます。
彫り終わって気づいたのですが、プランの表と裏で微妙に位置が違います。スイッチも同様でした。
困りますよ、StewMacさん!!。
一応、表から図を正とすることにしました。
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