25号機 バタヤンモデル
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指板のRは結局12インチ一定(コンパウンドではない)にしました。ネックが特殊構造なので指板も変形するのではと思い、フレット打ちを最後まで保留していたのですが杞憂だったようです。
フレットを打ちました。一応オーバーバインディング(ベロ加工)にしました。最終的には削り落としてしまうかもしれませんが。
バタヤンモデルの指板のバインディングとフレット周辺の断面はこのようになっています。厚みが2mmもあるのはこのためです。指板とバインディングの接着の順番を変えればオーバーバインディング(近年のレスポール風)にする必要はありません。
記念撮影です。
さてそろそろ弦を手配しないといけないのですが、選定で困っています。
1991年のGM誌のインタビューでは「GHSの011、017、026、036、046、052」となっていますが、ネットで調べてもこのセットが見つかりませんでした。また2013年5月の映像を見ると、一般的なエレキ弦と同様、1〜3弦がプレーン、4〜6弦がラウンドワウンド弦になっています(ご本人以外が後日張ったのかも)。特に悩ましいのが3弦です。プレーン弦にすべきかワウンド弦にすべきか。
入手のし易さも考慮し、いつものアーニーボールにします。BEEFY SLINKYも考えましたが用途が違うし(ダウンチューニング用)、バタヤンの奏法(チョーキングしない)を考えると3弦はやはりラウンド弦なのが妥当と思います。
仕上工程に入る前にパーツ類について少し考察です。バタヤンモデルは1977年頃にブリッジをTUNE-O-MATICに交換、1978年頃にアウトプットジャックの位置を変更したようです。1978年の映像を見ると、まだ間違ったブリッジポストの穴はありませんね。
アウトプットジャックの位置を変えたのは、単に元の場所のプラスチックが破損した為だと思うのですが、新しい位置はかなり狭いはずです
どうやってPOTとジャックの干渉を避けているのでしょうか、また謎解きゲームができてしまいました。
右手の薬指&小指を添えるプラスチック板は1976年の時点で取り付けられていますが、1978年では少しブリッジ側に位置が修正(その際、ピックアップと干渉する部分をカット)していますね。
いよいよピックアップを作ります。Mojotoneから購入した幅広(53mm)ボビンのスクリュー側(クリーム色)を使いました。スラグ側(黒)は使いませんが、メイプルのツキ板でガイド(凸部)を作る際に位置決め用に使用しました。パラフィン含浸することは無いと思いますが念のため接着剤は非水溶性(瞬間接着材)を使用しました。凸部ですが、最初にツキ板をラフカットして木目を垂直に張り合わせ、ポールピースの穴を先に開けてから整形、ボビンに接着後、さらにスリムに削りました。順番を変えるとバキバキに割れます(笑)。
気合い入れて別作品用も巻くつもりだったのですが、バタヤン用を5000ターン(途中カウンタが止まっていたのでもっと巻いているかも)巻いた時点でちょうど材料の電線が終わりました。休めということですかね(笑)。カウンタの不具合ですが、以前起きたものと同じでコネクタとスイッチの分解清掃で直りました。
深い理由はありませんが、巻き始めに白、巻き終わりに黒をハンダ付けしました。
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