25号機 バタヤンモデル
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リファレンス機の回路を修復しました。落札時ジャンク扱いで音もまともに出なかったのですが、部品の故障ではなく配線不良でした。またテイルピースのアースも欠落していました。
バタヤン機の回路がどうなっているか、残念ながら私は推測するしかありません。
まずフロントPUとPU切替スイッチが外されていますので、リアPUの出力はアウトプットジャックにバイパスしているはずです。またテイルピースを交換していますので、これのアースの引き回し方法も変更しているはずです。つまり、
ただ配線をカットするだけでなく、何か所か再ハンダ付けをしていることは間違いありません。そうなると選択肢は沢山あります。
本リファレンス機をご提供下さった神戸の山本さん、バタヤン機再現を通して技術情報を共有し合ったZin GUITAR WORKSHOPさんから頂いた複数の写真を解析した結果、この写真のような回路と結論付けました。その特徴ですが、以下2点が一般的なエレキ(フェンダー、ギブソン)と異なります。
 1) ポットについて、演奏者の顔に近い方がTone、遠い方がVol。
 2) Toneポットについて、反時計回りでトレブリー、時計方向でこもった音になる。

その根拠ですが、まず頂いたすべての写真でコンデンサ(キャパシタ)は写真の端子@とCに、リアPUの出力のホット側はCに、セレクトスイッチへの出力はDに配線されていました。端子AとEアースされていることを確認できる写真は無かったのですが、Vol、Tone回路の一般常識でアースしました。D(Volポットの出力)とF(アウトプットジャックのホット側)は、オリジナルNo.1124はPU切替スイッチへの長い取り回しの関係上、シールド線が使われていますが、この短い距離なので通常の被覆線で接続しました。アースの取り回しとポットの回転防止を兼ねて、GとToneポット、ToneポットとVolポットの筐体をスズめっき銅線で接続しました。テイルピースのアースは元々フロントPUのVolポット(取り外し対象)筐体にハンダ付けされているので変更が必要ですが、比較的短距離なToneポットの筐体から取ることにしました。PUのコールド(アース)側は距離的に一番配線し易いEにしました。
9か月以上バラバラだったリファレンス機を組み直しました。音もちゃんと出るようになりました。ポットは回すと多少ガリが出ます。我慢できる範囲ですが、機会あれば清掃か交換をしようと思います。
また記念撮影です。
ペグは勿論、グローバーのロートマチック(ニッケル)です。
テイルピースのポストを埋めました。
バタヤン機のテイルピースは先述の通り恐らくゴールドだと思いますが、お金が勿体ないのでニッケルにしました。後日、模型ヲタの威信にかけてゴールドが劣化したような措置を施すかも。
とりあえずネックをボルト締めし両端の弦を張ってみましたが、あちこちずれています。一発では上手く行かないのでこれからじっくり修正します。
矢印の部分だけバインディングが薄いのでタジマサンダーとルーターで削りました。手前のL金具はネックを固定するナットを押さえる自作治具です。
ネックの仕込み角度ですが、ボディとフラットかと思ったらわずかに角度が付いていました。どこを何ミリにすれば良いかは弾いて判断したいので後日UPします。
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