セミアコ製作記録
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP

凹部はどうしても接着が悪くなってしまいます。最後の手段として彫刻刀で切り込みを入れ、金属棒(リーマーのハンドル)とハンマーでブっ叩き繊維を破壊しました(苦笑)。
乾燥後、例によってスクレーパで仕上げます。側面はバインディングを表裏貼ってからの方がやり易いです。
でも出っ張りの大きい部分は彫刻刀(丸刃)が役立ちました。
さて、早いですがブリッジのポストを打ち込みます。ネック接着前にブリッジ高さを正確に把握したかった為です(本来、ブリッジは最後に位置を確定します。もっと上手くなったらそうするつもりです)。
ちなみに本家ギブソンのオールドはポストを直接トップにネジ込むタイプですが、私はアンカーを打つタイプを採用しました。この方が作業性が良いし音も良さそうです。僅かに穴が大きめだったのでニカワでごまかしました。
ブリッジの調整範囲ですが、やろうと思えばこんなに低くしたり、
こんなに高くしたりできます。でもカッコ悪いのでブリッジの表面(駒は含まず)の高さが15mm位にするのが宜しいと思います。
指板表面(フレット込み)の延長線がブリッジ地点で高さ15mmになるようにネック仕込み角度を調整しました。
あれ、結果的にネック仕込み角度は3度でした。これでは5号機と同じではないか! 結構緩くて良かったんですね。
ちなみにネック仕込み角度が曖昧な場合、緩く作って徐々に急にしていくほうが作業性が良いです。自分は当初、5度でも緩いかと思っていました。
さて、糸巻きを付けました。今回はグローバーのロートマチックです。でも例によってロック式です。一度使うとやめられません。
弦の脱着を頻繁に行うオリジナルギター製作にはトレモロ無しでもロック式がお勧めです。
さて、今回はフレット摺り合わせを真面目にやります(やらないのはご法度ですけど)。
これはRの付いたブロックにサンドペーパーを貼ったものです。
摺り合わせをすると、フレットのトップ(クラウン)の形状が多少崩れます。専用のやすりで形状を整えます。
この後、目の細かいサンドペーパー等で仕上げます。
さて、ネックの最終仕上げです。これは厚みとグリップを確認する為の治具です。といっても紙製です(笑)。
私好みのグリップを持つ5号機から型取りました。
最後の仕上げはやっぱりタジマサンダーです。
指板とボディの間に楔形のマホガニーを貼り付けます。当初削り出しで残すつもりでしたがあまりに作業性が悪いので後付けしました。
こんな感じになります。いよいよネック接着です。
接着前に記念写真です。テノンの溝の幅は38mm位でした。
溝の深さは30mmでした。また、楔型の木の厚みは19フレット部分で2.5mmです。
テノンに貼り付けたマホガニーの薄板は補正の跡です。見なかったことにして下さい(苦笑)。
さて、いよいよ接着です。一応アコースティックボディを持つので、表板破損時の修復作業性を考慮し、ニカワにしました。
もっともネック接着に関してはタイトボンドよりニカワの方が作業性が良いと思います(最初から粘度が高く、乾燥が遅いので微調整が効く)。
クランプは私の手です。トイレも風呂も行けません(苦笑)。ネック角度(前後左右)を金属定規(60cm)で確認しながら1時間位押さえていました。
24時間乾燥後、形を整えました。
さて、木工が完了です。いよいよ塗装に入ります。

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP