セミアコ製作記録
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指板接着後、改めてネックの仕込み角度を確認します。指板表面(フレット込み)の延長線がブリッジ地点で25mm位もあり、さすがに高すぎると思い、補正しました。
【後記】
後述しますが、最終的にブリッジ高さは15mm(駒含まず)、ネック仕込み角度は3度になりました。(購入する表板のアーチとブリッジの高さに依存するので現物合わせが重要です)。
サイドポジションを入れました。ピンバイスで穴を開け、接着剤を付け挿入、カットするだけです。
指板が接着されるとあとはイケイケでネック整形できます。
でも削り過ぎたり油断してケガしないように。
ブリッジポイント、つまりナットからスケール長まで測った地点(=ナットから12フレットまでの距離の2倍)を表板に記します。実際のブリッジはここから更に写真のように若干下に傾斜を付けて設置します(押弦時のテンション変化を考慮してのこと。太い弦ほど補正が必要)。
尚、ギブソンスケールは公称24.75インチ(628.65mm)ですが、実際はこれより短い(624mm位)のが流通しているようです。この指板もそうでした、現物合わせが重要です。
さて、ブリッジ、テイルピースのポストの穴を開けますが、一発勝負なので廃材で径の確認と練習をします。φ11mmの木工用を採用しました。金工用でも良いのですが、自分はボール盤を持っておらずラチェットハンドルで開けるには取り付け軸の細い木工用しか使えないのでこれを使っています。それと木工用の方が綺麗な穴が空きます。
練習は贅沢にもカーリーメイプル(ネックの廃材)です。とても硬く割れやすく、でも抜けなくなったら裏から叩いて出せるので格好の練習材料です。
無事開け終わりました。垂直になるよう注意しながら開けました。
テイルピースのポスト(1弦側)は弦のアース線を兼ねています(最近知ったんですが)。
ポスト穴を目指し、内部から弦アース用の穴を開けます。
このように開きました。通線も容易です。
さて、今回は現物合わせばかりで設計図をろくに描いておりません。記念写真をとっておくことにします。ネックジョイント部(19フレット)からの距離はこんな感じです。
さて、ボディのクローズ(裏板接着)前にfホールのエッジを仕上げておきます(この時点でやるほうが楽)。
#240のペーパーで最終整形後、目止め材を2〜3回塗り十分乾燥させ、
更に磨きサンディングシーラーを2回塗ります(ハケ塗りです)。
アウトプットジャックの裏ですが、多少表板が厚すぎナットが締めにくいので薄くしました。
Fホールは内面からマスキングテープでしっかり封印しました。塗装終了まで剥がさない予定です。
表も木工が終わるまで封印することにしました。
いよいよ箱のクローズです。タイトボンドをまんべんなく塗ります。
接着後、最初は位置ずれしやすいので前後のみクランプし、
位置ずれの心配が無くなったら全周クランプです。中央には錘も載せました。
乾燥後、はみ出し部分を糸鋸でカットし、
バインディング、パーフリングチャンネルを彫ります。バインディングチャンネルはドレメル+ガイド付きビットを使用しましたが、パーフリング部分はフリーハンドです。
でも結局最後はやすりで手作業にて整形です。アーチトップ&バックは機械が使いにくいです。
先にパーフリングを接着し、
続いてバインディングです。隙間ができないようにしっかり押さえ、時にはハンマも使いました。

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