セミアコ製作記録
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まず240のペーパーで磨きます。奥の怪しい箱は手作りの塗装ブースの一部です。市販の換気扇をファルカタ集成材の箱に収め、正面にはバーベキューの金網を介してフィルター(使い捨て)を設置したものです。 | |
軽く水拭き清掃です。はみ出したタイトボンド等はこの時点で除去します。 | |
ネックのマホガニー、ローズウッド部分は目止めします。StewMacのグレインフィラーです。筆で塗り、プラスチック板で掻き取ります。 掻き取った液体でメイプル部分を汚さないように気をつけます。 |
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これが私の手作り塗装ブースです。先程の怪しい箱を、メタルシェルフの上に伏せて載せただけです。シェルフの内部にはアルミレジャーマットを箱状にして挿入しました。総工費1万円です。 | |
排気口はこうなっております。近所に怪しまれるかな? | |
このタイミングでなくてもいいのですが、エスカッションの高さ調整をしました。値段が一緒なので予め高めのサイズを購入し、 | |
ここまで削りました。 | |
指板とフレットをここでペーパー磨きしておきました。 | |
シーラーは2回噴霧しました。 写真では判りにくいですが、スプレーガンのステンレスカップには100円ショップで買った茶漉しを付けています。水性塗料は缶から移す際、乾燥した破片が入りやすいのでこれでブロックします。 カップにフタはしないの?と思うでしょうが、していません(笑)。一回の塗装で入れる量はごく少量(せいぜい大さじ4杯位?)なのでフタが無くても溢れたことはありません。写真のように床置きしても大丈夫な量です。 |
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シーラーが乾燥すると表面はプラスチックのようになります。着色前に、テイルピースのアンカーを打っておくことにしました。その際、アース線を挟み込みます。fホールがテープで埋まっているのでアース線はスイッチの穴から引っ張り出しました。着色前にまた塞ぎます。 余談ながらヤマハSGはボディの真裏から太くて長〜いネジをテイルピースのアンカーにねじ込み、ここにアース線を挟んでいます。普段はコントロールキャビティの裏蓋に隠れているので判りにくいですが、お持ちの方は開けてみて下さい。私もSG-2000購入後20年目にして初めて知りました。 |
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ボディを400ペーパーで磨き、いよいよ着色です。6号機で不採用となったStewMacのブライトグリーン(ステイン)をクリヤー塗料に混合しました。 調製はいつもアヲハタのブルーベリージャム「55」の瓶です。ヨーグルトに入れると美味しいんですよ、これ。それに1瓶でちょうどギター1本分になるので丁度いいのです(笑)。 でもグリーンは予想に反し発色が弱く、1回の塗りではこの程度でした。発色は2、3号機で用いたワシンのポアステインの方が強力です。 |
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3回塗りしました。写真では黒っぽいですが、深い緑です。 静岡転勤記念の緑茶カラーです。 |
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いよいよクリヤーコーティングです。指板のバインディングも全面コーティングします。 | |
コーティングは合計8回吹きました。3回目からは吹いて乾燥させ磨いての繰り返しです。 | |
コーティングが終わりました。Fホールを裏から塞いでいたテープも剥がしました。この後、1週間程塗料の硬化時間を置きます。 | |
いつものコンパウンド(ミディアム)で研磨、最後は簡易的なバフをしました。写真のミニ電動ドライバではトルクが弱すぎ、後日買ったドリルでは強すぎでした。 | |
いよいよ配線です。以前裏面から撮った写真が非常に役に立ちます。 弦のアース(テイルピースからの配線)もヴォリュームポットにハンダ付けします。 |
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セミアコの通線は地獄と聞いていましたが、私の指が細いせいか、ヴォリュームとトーンを1個ずつにしたせいか、大して苦労しませんでした。 写真のように電線やゴムチューブで引っ張り出すのが基本的なやり方です。 |
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糸巻きですが、グローバーは本来ステップの付いた穴を開けるみたいです。表側に外径10mm、内径8mmのABSパイプを5mmに切って挿入しました。 | |
ロッドカバーは廃材から作りました。本当はもっと芸術的な形にするつもりでしたが材料が無く妥協しました。 ナットはRed Specialで失敗したジャンクを転用しました(TUSQも買いましたが暫くこれを使います)。 指板はオレンジオイルで磨きました。 |
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Fホールの断面はつや消し黒で筆塗りしました。楽器屋で見た現行ES-335がそうなっていました。 ノブは今回、渋くエボニーです。 |
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弦を張り、1フレットと22フレットを手で押さえ、ネックの反り具合を確認します。 Wアクションロッドを用いた場合、必ず順反りするはずなので(チャンネルを平らに彫っているので)ロッドのナットを時計方向に廻し補正します。補正する時は弦を緩めます。 |
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ストラップピンはこの位置です。ネック仕込みの強化も兼ねているのかな? | |
さて、ともあれ完成です。ピックガードは嫌いなので(本当は面倒なので)付けませんでした。 ピックアップカバーはフロントだけ付けていますが、単にリア用がStewMacで在庫切れだった為です。シャーラー(独)製でした。でもいまいち密着性が良くなかったです。 |
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皆様、長い間お付き合いありがとうございました。 静岡のお茶でもどうぞ。 |