セミアコ製作記録
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もっと早くやってもよかったのですが、ここで指板のバインディングを整形しました。スクレーパで面白いように削れます。CABは乳製品が腐ったような怪しい臭いがしますね。
インレイの貝もはみ出た部分を削ります。
さて、ボディにネック仕込みのポケットを開けます。ネックは角度を付けて挿入しますが、その際ネック側(テノン)に角度を付けるやり方とボディ側(ポケット)に角度を付けるやり方とあり、私は前者にしています。でもセミアコの場合、どちらも同じ位やりにくいですね。
とりあえずテンプレートを作成し、廃材でゲタを履かせて水平にしましたが・・、
途中からはテンプレート無しで彫らないと深く掘れません(苦笑)。結局傾いたポケットを彫ることになってしまいました。
ノミによる手彫りを併用して水平なポケットにし、先程のテンプレートで水平確認することにしました。
とりあえずこんな感じにしました。ポケットの底は水平、トップにはアーチが掛かっています。表板とセンターブロックの間に隙間が無いのは私の接着がうまくいっていたことを示しています。エヘヘ。
ネック接着箇所の断面を記念撮影しました。
センターブロック、側板(3プライ合板)、表板(5プライ合板)、バインディング、パーフリング(3プライ合板)が寄木細工のように組まれています。
さて、ナットの接着スペース確保の為、ヘッドプレートのエッジを削ります。下面を削らないようポリ袋で養生しましたが結構やりにくいです。
余談ながら4号機製作時はヘッドプレート接着前にこれを行いました(ヘッドプレート接着・クランプ時はナットを仮止めする)。その方が楽です。
こんな感じになりました。ロッドアジャスト部分周辺のトッププレートも整形しました。
さて、ネック接合部を小刀、のみ、サンダー、やすり等で削り、噛み合うようにします。
削り過ぎないように慎重に行います。
ある程度削ったら、ここでボディ側を切り出しました(先述の通り、元々5mm余分に作っていた為です)。もっと早く削っても良かったのですが、ルーター作業で傷付けたり、ネック側を削り過ぎた時の保険として今まで残していました。
最後はカーボン紙で当たり具合を確認しながらピッタリ噛み合うようにしました。
単調だけど根気の要る作業です。これだけで1日が潰れました。
さて、ピックアップをStewMacから購入しました。Golden Ageという商品で1個40ドルを切る安物ですが、マグネットはアルニコ5、個人製作家の間では割と評判が良いです。
ブリッジ側用(左)はネック側用(右)に比べポールピース間隔が広くなっている点がグッドです。
ファルカタ材でテンプレートを作り(卓上糸鋸があるので楽ちん)、キャビティを彫りました。深さは20mmとしました。
開ける位置はネットに転がっていたES-335の写真からテキトーに決めました。
耳の部分は更に8mm位深くします。いずれにしろ現物合わせが重要です。
キャビティの隅から電線を通す穴を開けます。通線しやすいようにややfホール側を向けます。
リーマーで広げ、通線しやすくします。
これは何をしているかと言いますと、ピックアップのキャビティからセンターブロックと表板の隙間が僅かに見えたので、水で溶いたタイトボンドを流し込み、クランプしているところです。
電装部品の穴を開け(位置は好み)、取り付けてみました。

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