セミアコ製作記録
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さて、裏板を付ける前にハンダ付けをある程度やってしまいます。なかなか見られない光景です。
ピックアップのタップ(2つのシングルコイルの中間点、白い線)は今回は使わないので熱収縮チューブで覆ってしまいました。
ただの2線式ピックアップになりました。シングルコイルと同じです。
そういえば回路図を描いていませんでしたので、慌てて作りました。
今回は何の芸も無い、ちょーシンプル回路です。Vol、Toneも1個のみです。
【後記】
後日手放す際、このようにコイルカット(タップ)付きに改造しました。通常はTone POTをスイッチ付きにしますが、配線作業の都合上、Vol POT側にしました。
さて、早速ハンダ付けしてみました。う〜ん。
イマイチ気に入らないので翌日手直しました。どこを変えたかといいますと、
1)スイッチとVolの間の線を豪華にシールド線にした。
2)Toneのコンデンサをfホールから見えないように隠した(安物なので)。

やっていて気付いたのですが、このままでは弦をアースする手段がありません。
いろいろ調べたところ、テイルピースの裏から引っぱってくるそうです。後でやります。
せっかく組んだ電装部品ですが、fホールから入らないと話になりません。
でも大丈夫そうですね。ちゃんと向こう側に抜けました。知恵の輪状態でしたが。
さて、いよいよフレット打ちです。まず廃材で作ったベンダーで曲げます。
今回はオーバーバインディング(フレットの端が指板のバインディング上にはみ出す)にするので、舌の処理をする必要があります。5号機で考案した治具を使います。
こんな感じになります。フレットの両端は結構長めに残します。

【後記】
このフレットの「舌」で怪我をしました。この時点で両端を若干下に曲げ(指板バインディングとの隙間が出来ないようにする為。)、多少短く切ってしまった方が良いです。その後はそうしています。
フレットの足に水で薄めたタイトボンドを塗り、
打ち込んでいきます。
最初はこのように両端を打ち、徐々に内側を打っていきます。
金属ハンマの方が強力ですが、指板を傷つけやすい(フレット自体は結構傷つきにくい)です。傷を付けたら水を付けてふやかしてごまかします(今回もやってしまった)。
私の個人的趣味で、例えバインディングがあっても指板のエッジは丸く削ります。そのため長めにした舌をこのように「えいっ」と曲げます。こうするとエッジ部に隙間ができにくいです。

【後記】
現在はこの作業はフレットを打つ前に予め行っています。その方が「舌」で怪我をするリスクが小さくなります。
とりあえず反らないようにクランプし、一晩乾燥させました。
はみ出たフレットの舌は例によってタジマサンダーで削ります。
イケイケでやったら手を滑らせ、ケガをしました。大したケガではありませんがもし当たり所が悪く動脈を切っていたらどうなっていたか、想像するとゾッとします。
初心忘るべからずです。
さて、指板の貼り付け準備ができました。
指板貼り付け前に、カットできるところはカットしておきます。
バインディングの接着剤(油性)と指板の接着剤(水性)を同時接着する必要があります。こういう方法が正しいのか知りませんが、とりあえずバインディング接着剤のみ先に付けてグリグリ押し付けて材に染み込ませ、
次に指板接着剤(今回は液状ニカワ使用)を塗り、さらにバインディングのみバインディング接着剤を再度塗り、
接着してクランプします。
指板接着剤を今回ニカワにした理由ですが、アコギと同様、表板破損時に指板を剥がす必要があると考えたからです。ゼリー状で粘度が高く乾燥が遅いので、指板やネックのように位置決めがシビアなところはニカワのほうがむしろ作業性が良いです。

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