セミアコ製作記録
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さて、おまちかねのFホールです。といってもダキスト風なのでSホールと言った方がいいかもしれません。まず鉛筆で下絵を書きました。
ホールを開ける前に電装部品をStewMacに注文しました。セミアコの場合、Fホールの最大の役目は電装部品を通すためにあります。多分音には関係無いでしょう(苦笑)。
予想通り、このままではPOTが入りません。普通の人はFホールに合わせて小さいPOTを選びますが、私はそれを善しとしない性格なので、あくまでノーマルサイズのPOTを使います。
という訳で若干ホールを大きくします。
穴あけは糸鋸で開け、やすりで整えました。ドリルはどうかなと思いましたが、裏面が結構バキバキになるので糸鋸がよいです。
さて、何とかPOTも入りそうです。
ライニングを整えます。やっぱりタジマサンダーです。
側板が歪みやすいので両膝に抱えて左手でしっかり押さえながら削りました。
側板の幅は35mmにします。表裏板を接着すると45mm弱になる計算です。
いよいよ表板の接着ですが、その前に色々確認することがあります。
ピックアップの配線ルートですが、今回は表板接着前のザグリは行わず、各ピックアップキャビティから右側のホロー部分に後から穴を開けることにします(初期ES-335と同じ?)。でも通線は結構面倒になると思います。本物ES-335もこの辺に大きなザグリのあるもの(60年代?)、フロント・リア2つのピックアップの間のみセンターブロックが全く無いもの(70年代?)もあるそうです。
表板を接着すると、裏板とセンターブロックの密着具合が見え難くなるので、裏板のスノコもこの時点で最終整形しました。
でも接着は当分先にします。底が平らな方が作業がしやすい為です。通線の練習も裏板接着前にしたいと思います。
クランプの練習もしておきます。今回はこの4箇所のみ先にクランプし、縦横ずれが無いことを確認したら全てのクランプをすることにしました。最初から沢山クランプするとセンターずれが見え難くなります。それにアコギの裏板と違いプレス合板はそんなにクランプ力を必要としません。
センターブロック、ライニングにタイトボンドを塗ったら、
早速接着です。センターずれが起きないよう細心の注意を払います。
接着剤がある程度固まってきたら全てのクランプを行い、更にセンターブロックとの密着性を良くする為に錘を載せました。これで一晩置きました。
翌朝、クランプを外しました。モールドに開けたスプールクランプ用の穴は長穴なので外すのは簡単です。
裏面はこんな感じです。滅多に見られない光景ですね(笑)。勿論本物ES-335がこれと同じという保証はありません。
表板のはみ出し部分は糸鋸でカットしました。6号機(アコギキット)製作時はこれをルーターでやりましたが凄い音量で参ったので糸鋸にしました。
細長い廃材が発生しますが、これが思わぬ所で役立ちました。
はい、このように先ほどの廃材をエッジ付近に両面テープで貼ることによりルーターのベースプレートのガイドになりました(アーチがあるボディではベースプレートがそのままでは使えません)。
バインディングチャンネルはこれで一気に彫り上げました(ビットはMartinキット製作時に購入したもの)。ラワン合板はキックバックも無く簡単に削れました。
バインディングチャンネルを彫り終わったところです。勿論、平やすりの先端等で最終整形します。
さて、今回初挑戦のウッドバインディングとベンディングアイロンです。
本物ダキストもウッドバインディングですが、StewMacがセルロイドのバインディングを輸出中止(火災の懸念)したことも挑戦するきっかけの一つです。天体望遠鏡のような巨大容器に入ってきました。StewMacにしては珍しく過剰包装です。
ベンディングアイロンはアコギ製作の必需品、電球で自作するのも一般的ですが今回は購入しました。StewMacでもLMIでも買えますが、ヒーター部分に巻く細いバンドも欲しかったのでLMIにしました。

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