ブライアン・メイモデル(Red Special)製作記
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バインディングを貼り終りましたのでコントロールキャビティを完全に空けましたが、
どうもバインディングの輪郭の微妙な凹凸が気に入らずやり直しました。幸か不幸か労せず外れてしまったので、2回目はセメント接着後、直ちに綿棒でアセトン注入もしました。
今度こそバッチリです。
コントロールパネルを切り出して仮設です。
ピックガードも切り出してみました。だんだんRed Specialらしくなってきます。
いよいよフレット打ちですが、その前にポジションマークをタジマサンダー、紙やすり(400、600番)で整えました。
フレットは前回の反省を活かし、カット前に充分曲げておきます。廃材でこのようなベンダーを作りました。hisaさんに教わったアイデアです。私のシラウオのような手でも簡単に曲げられました。
フレットをラジオペンチで切ることはあまり良くないと思いますが、一応切る時はこのように上下から切るのが正当だそうです。
切る長さですが、指板の幅より充分(左右とも2〜3mm)余裕を持たせたほうがよいと思います(工具にもよりますが切断部分付近は多少フレットが変形しているので)。
写真では判りにくいのですがフレットの足(指板のスロットに打ち込まれる部分)に薄くタイトボンドを塗ります。タイトボンド自体には金属を接着させる能力はありませんが、スロットが膨張してフレットが抜け難くなります。
フレットはまず両端を軽く打ち込み、次に中央部を打ち込みます。徐々に強く打っていきます。写真ではプラハンマを使っていますが金属のほうが強力に打てます。ブラス製が一番良いかも知れません。
ハンマの衝撃が吸収されないようレンガを使っていますが本当はもっと表面が滑らかなものが良いです。
フレットが完全に打ち込まれるとタイトボンドが急に滲み出てくるので判り易いです。
もちろんこれは濡れタオルで拭き取ります。
フレットを打つと指板は”上に凸”に湾曲します。タイトボンドの乾燥までクランプしておきます。(・・と迄は良いのですがこのように当て木もしないでクランプするのは宜しくありません。クランプを外す時に指板をちょっと傷付けました。)
乾燥後、指板の両端(フレットがはみ出ている)を整えます。タジマサンダーだと結構簡単に削れます。
指板貼り付け前に、トラスロッドのチャンネルを整形します。ちゃんとロッドを回せるか確認します。
ボルトの頭も封印されますのでこれが最終確認になります。
ボルトが食い込まないようワッシャを噛ませました。
接着前に念のため20フレットとブリッジポイント(≒1弦のサドル)の距離が200mm(25インチスケールの場合)であることを確認します。
指板接着です。タイトボンドを塗ります。もちろんこの前にネック側の表面が平らであることを確認します(ネックの指板接着面を下にして平らな板に置き、カーボン紙を板とネックの間に挟んで確認します)。
持っているクランプを駆使し接着します。
一晩乾燥後、いよいよネックの最終整形です。指板が接着されると気楽です。
ヘッドも形状を整えます。

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