ブライアン・メイモデル(Red Special)製作記
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ネックをボルト締めした状態でピックアップのキャビティを彫ります。テンプレートを用います。
こんな感じになりました。とりあえず手前(リア)から深さ11、13、15mmとしました。
ネックの断面です。Red Specialの変態的ネック仕込みとシンクロナイズド・トレモロ、ストラト用PU(バーンズより厚い)を無理矢理に同居させた結果です。
いよいよバインディング作業です。熱湯で予め曲げておくと後の作業が楽なようです。
白色のセルロイド(巾3/16インチ≒4.8mmmm、厚み0.060インチ≒1.5mm)です。樟脳の匂いがします。思ったより高級感があり気に入ったので今後も使おうと思います。
バインディングチャンネル(溝)彫りはドレメルにアタッチメントを付けてやってます。
振動で緩み易いのと、ガイドローラーとビットとの距離が大きく彫りの浅いところ深いところが出来やすいので個人的にはあまり気に入っていません。
今はローラー付きバインディング用ビットが売っているのでソリッドギターならそちらをお薦めします。
チャンネル彫りは2回に分けてやりました。このほうが衝撃が少ないです。
奥が1回目です。
こういう所はどうしても削りにくいので、
手作業で彫ります。ピンバイスで下穴を空け、やすりで仕上げます。
結局接着前に全てのチャンネルをやすりで整えました。巾にばらつきがあった為です。
いよいよバインディングの接着です。セメントはLMIから購入します。粘度が低くサラサラでこのようにチューブを水平に近い形に持ってチャンネルに流し込みます。
これ自体には接着力はなく、バインディングを溶かして材に癒着させます。主成分はアセトンだと思います。蒸発が早いので難しいです。個人的にはプラモデル用のビン入り接着剤のほうが良いような気がします(どなたか試して下さい)。
先日は熱湯で曲げましたが、このバインディング(セルロイド)はドライヤーでも充分曲がりました。予め曲げておくと接着が楽です。
プロはゴムバンドを芸術的にくくりつけて固定しますが私はマスキングテープのみで固定します。この状態で一晩乾燥させます。
バインディングを接着するとこれまで不明瞭だったボディ形状の歪みが非常に目立つようになります。部分的に補正しました(カッターナイフで無理矢理木材部分を削りました)。また接着不良箇所はアセトンを流し込み再度テープで押さえました。
次は指板のポジションマークです。最初φ6mmのドットを買ったのですが小さく違和感があるのでφ7mmにしました。材質はMOP(マザーオブパール)です。普通の人はφ7mmのドリルで穴を空けますが私はドレメルを使います。
このように削っていきます。
ポジションマークの位置はセンターが微妙にずれると気持ち悪いので定規で確認します。ドリルだと一発勝負ですが、ドレメルなら多少修正が効きます。
接着はエポキシ接着剤です。彫刻刀のおしりを使って押し込みました。
とりあえずここで記念撮影です。

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