ブライアン・メイモデル(Red Special)製作記
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ボディのぜい肉をガキ大将で落とします。風呂場は狭くやりにくいです。
黄色い物はダイビング用の錘です。作業台が動かないように使いました。
とりあえずネックとボディで記念撮影です。これならエレキギターに見えますね(笑)。
トップはアコースティックギター用のホンジュラスマホガニー薄板です。厚さは4mmもあり、本来薄く削って使うものですが、Red Specialの表板と丁度同じ厚さなのでそのまま利用しました。
まずは作業しやすいようにボディ材と同じ形に切り出します。
センターを接着します。これはハタガネを用いない簡便法です。
接着剤を付けた材をハの字に合わせ、合わせ目の下に木片を置き、サイドに釘を打ち、次に木片を外して上から押さえます。
いよいよボディ用テンプレート作成です。今回は13mmのファルカタ集成材にしました。軽いのですが切削性はベニヤより悪いような気がします。
ちなみにファルカタにした理由はホームセンターに自転車で行った為、ベニヤより軽くて小脇に抱えて帰りやすかったからです(苦笑)。
トップ材を接着する前にコントロールキャビティ部分は開けておきました。
後から空けるより楽だと思ったからです。でもボディ周辺部分はこのあとルーター作業があるので残し気味にします。
シンクロナイズドトレモロの貫通穴はトップ接着前に空けることにしました。接着後ではルーターのビットが完全には届かない為です。
ルーターを使えばよいのですが夜中になってしまった為、ラチェットドリル、のみ、やすりで空けました。ちなみに私は電動ドリルを持っていません(笑)。
いよいよトップを貼り付けます。タイトボンドを塗り、この後指で均一に延ばしました。
本当は歯ブラシが良いのですが、いまだに指です。
トップを貼り、ありったけのクランプで押さえました。予めボディと全く同じ形にしてあるので位置ずれ確認もクランプも楽です。
一晩乾燥後、いよいよルーターで切り出します。テンプレートは失敗を想定し、多少大きめにしてあります。
外形切出しやバインディングチャンネルを掘る場合、サイドから切込んでいくのではなく、上から徐々に掘り下げる方が衝撃が少なく安全です。
これは3回掘り進んだところです。これ以降はテンプレートは不要になります(既に削った部分がテンプレートの役目を果たすので)。
トップのコントロールキャビティ部を多少残し気味にしたのは外形切出しの際、ベースプレートのガイドにする為です。
更にこの後バインディングチャンネルを掘るまで残しておきます。
表が終わったら今度は裏面です。
裏面も削り終わりました。予想通り、見事に表裏ずれました(苦笑)。ぴったり合わせるのはなかなか難しいです。
【後記】
表裏ずれやすい理由の一つは材が完全な直方体でないことです。
その後ですが、左図のように2種類のビット(ガイドローラの位置が違う)を使い、裏面はテンプレートを使わないで削るようにしています。ローラーが先端側に付いたビット(目地払い)はホームセンターで普通に売っています。
表裏のずれはルーターをフリーハンドで操作し補正しました。最初は緊張しますが慣れれば楽です。ついでにシェイプも納得いくまで修正します。その後タジマサンダーで仕上げました。
トレモロの貫通部分をルーターで彫ります。テンプレート作成が面倒になってきたので廃材を2枚貼り付けて作りました。
ネックの取り付け部もルーターで彫ります。Red Specialはこのようにボディ中央までネックが挿入されています。
こちらは裏面、シンクロナイズドトレモロのスプリング部分です。
待てよ・・。こんなことしたらネックのザグリと干渉してボディ中央に大穴が開くではないか!!
何で今まで気付かなかったんだろう。急遽再設計です(苦笑)。

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