Martinキット製作記
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP

いよいよ塗装です。全体を240のペーパーで磨きました。
ここで塗料を調合しました。コーラルブルーはStewMacのステインでは望み通りの色が出せなかったのでクラチの蛍光顔料(ネイルアートの店から以前購入していたもの)を調合して作りました。究極の青を目指します。
マホガニー部分、ヘッドプレートのローズウッドには目止めが必要です。先に完成した7号機(Red Special)から使っているStewMacのグレインフィラーです。
まずハケで木目に並行に塗り、
3〜5分経過後、斜め45度の方向に掻き取ります。掻き取った目止め材は色が付いているので表板を汚さないように注意します。
乾燥後、400のサンドペーパーとスポンジで磨きます。
シーラーをスプレーする前にマスキングです。
サウンドホールはこの時点ではテープを使っていますが、ゴム風船を使うと便利です。
シーラーを2回噴霧したところです。スプレー作業の様子は5号機、7号機製作記録をご参照下さい。
乾燥後、400のサンドペーパーとスポンジで磨き、着色に備え、ロゼッタをマスキングします。
先にコーラルブルーを噴霧します。木材の色に対しトランスパレント(シースルー)タイプの青は非常に発色が悪く難しいです。3回噴霧でようやく色が乗りました。
先述の通り、ネイルアート用の蛍光顔料(青色5gにレモン耳掻き2杯程度)をクリヤー塗料に混ぜて作りました。
いよいよ濃紺部分を塗ります。濃紺は5号機と同じ、StewMacのブルーのステインをクリヤー塗料に適量混ぜただけです。マスキングは全て新たにやり直しました(マスキングテープがカチカチになり剥がしたとき塗装部分ごとパリンと剥がれるのを懸念)。
ちなみにボディ中央のマスキングはやりすぎでした(わずかですが境目が出てしまい、後ほどペーパー処理しました)。
これはまだ途中、3回の噴霧で何とか濃紺になりました。
サンバースト塗装、タッチアップが終わったところです。スプレーガンを丸吹き設定にして表板中央側からエッジ側に向かって噴霧します。
いよいよクリヤーコートです。これが先述のゴム風船によるマスキングです。
クリヤーコートは5号機製作時に大量購入した残りです。購入後半年経過し脱水が進んだせいか、塗膜が厚く塗りやすかったです。結局コーティングは3回で十分と判断し、終えました。アコギの場合、塗装が厚いのは鳴りが低下するので良くないそうです(特に表板)。
ヘッドにデカールを貼ります。アルプス電気のMDプリンタで印刷です。
版下はAutoCadで作ったデータを何と”MSワード”に取り込んで作りました。
デカールはクリヤーを1回噴霧し研磨した上に貼り、さらに2回コーティングしました。上の写真では黒線が入っていますが、安っぽくなったので金色のみにしました。
ナットとサドルを加工します。ドレッドノート用ですが、PICKBOYの安物をリファレンス用に買いました。これがあると作業が非常に楽です。
サドル(左)はMicarta(マイカルタ、ミカルタ)、ナット(右)はCorian(コリアン)という人工素材です。前者は70年代、後者は90年代からMartinで伝統的に採用されています。Fishmanの説明書によると、サドル下ピックアップを搭載する場合、密度にバラツキのない人工素材が良いそうです。
糸鋸でカットの後、小さいバイスとやすりで削ります。
ナットの取り付け部分のヘッドプレートをやすり等で剥がします。オールドのMartinやStewMacのキットはナット下面がヘッドと並行(指板に対して傾斜あり)ですが、最近のMartinはフラットです。
サドルは溝にはまる長さにカットした後、ブリッジに挿入したまま削りました(邪道?)。ピックアップ搭載の場合、ピックアップの厚み分(今回は0.043インチ=1.09mm)更に削ります。

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP