Martinキット製作記
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ヘッドにペグ穴は空いていないので、添付図面通りの位置に空けます。
7号機と同様、私は木工用ドリルではなく金工用の小さいドリルで表裏から空け、リーマーで広げます、この方が位置ずれのリスクが少ないので(軟弱なヤツ)。
インレイの下絵を印刷し、貝(MOP)で製作する部分を切り抜き、ヘッドに彫る凹みを鉛筆でなぞります。
貝はジュエリーソーで切り出します。
これはドレメルで彫り終わったところです。
切り取った下絵(貝部分)はタイトボンドで直接貝に貼り付け周辺を綺麗にやすりで仕上げました。仕上げ後、水をつけて下絵を除きました。
エポキシで接着します。
完全硬化後、磨いて仕上げます。
まさに「蝶よ花よ」です。
さて、いよいよ超難関のダブテイル仕上げです。最初はこのようにかなり浮いています。少しずつ削っていきます。同時にネックの角度調整(上下左右)もやらなければなりません。
フロントブロック部分をある程度平らにしました。ここを削らずネック側を削る人もいますが。
エンドトリムを接着しました。キットのままではヒールが高めなのでバインディングのラインまで削ってから接着しました。
もっと後でもよいのですが、ダブテイル加工中にぶつけて擦り減るのでこの時点で接着しました。
この面を削るとネックがフロントブロック内に収まっていきます。
この面を削るとネックの角度(上下左右)を調整できます。
削りすぎが怖いのでカーボン紙を挟もうとしましたがあまり効果がありませんでした(カーボン紙を挟んだ時点で位置が結構変わるので)。
後述の通り、実はやり直しが効くのである程度豪快さも必要かもしれません。
でも角度調整の際の隙間チェックにはカーボン紙が有効でした。
とりあえず完全にフロントブロックに入りました。指板接着面の延長がブリッジ部分で約1.6mm浮くようにするそうです。つまり若干ネックは逆反りにします。弦のテンションによる自然の反りを考慮してのことと思います。エンドトリムの廃材(厚み1.5mm)をブリッジ箇所にテープ貼りして調整しました。
ネックとボディの接合部で傾斜が変わり指板がカクンと折れるのでは?と思うでしょうが、予めネックをボディより僅かに高く仕込み、10フレットの地点から本体に接続する15、17フレットの地点にかけて緩やかにRを付けるそうです。説明書にちょこんと書いてありました。
ロッドの溝は結構浅く、キットのままではとてもバレルボルトがトップバーの穴に収まりそうにありません。
ロッドの溝の深さを測りましたが12mm均一でした。説明書にはロッドはネックより若干下に傾斜を付けて仕込むとあります。つまり自分で傾斜をつけないといけません。
いろんな工具でやりましたが、ノミでこのように溝と垂直にグリグリやるのが一番有効でした。
結局溝は末端で14mmの深さになるよう傾斜を付けました。
ロッドが斜めに仕込まれているのが判りますか?
さて、このままでは指板とロッドの間が隙間だらけで「デクの棒」になりかねません。
埋め木をします。ロッドのチャンネルが末端から50mm飛び出す位置で接着することにしました。
尚、キット付属の黒い紙は剥がしました。
まずロッドをタイトボンドで接着し、しばらくしたらマホガニーの廃材(といってもホンジュラスマホガニー1ピ−ス!)を上から埋めました。
乾燥後、表面を平らにしました。指板位置決め用のピンを抜こうと思いましたが私のシラウオの手では無理でした。

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