Martinキット製作記
No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP

あれ、これは何?とお思いでしょうが、ダブテイルを削りすぎて多少緩くなったのでやり直しをしました。4号機にオマケで付いてきたマホガニー薄板をハサミで切って接着しました。こういうのがカタログ商品として存在するということはよくある失敗なのでしょうね(苦笑)。
今回は液状ニカワデビューです。ニカワは熱で溶けるので将来的な修復を想定しての使用です。
先述の通り、ネック側をボディより僅かに高く(0.5mm程度)仕込み、
10フレットの地点から本体に接続する15、17フレットの地点にかけて緩やかにRを付け、ネックとボディの接合部の折れ角を緩和します。
突然ですが電気系も並行して進めます。プリアンプのカバーを外した所ですがこの辺にいろいろハンダ付けしなければなりません。またヴォリュームPOT(可変抵抗)を付ける場合、のチップ抵抗(米粒より小さい)をハンダごてで取り除きます。
ヴォリューム、トーン回路はネットで入手したFISHMANの説明書にありました。20キロオームのAカーブのPOT(2個)、1kΩのカーボン抵抗、0.068マイクロファラドのコンデンサ(マイラ等)を使います。秋葉原の千石電商で入手しました。組み込みやすいように2つのPOTに渡りをとってから配線しました。
バッテリーボックスは外付けすることにしたのですが、秋葉原中を探しても良いものが見つからず結局StewMacです。でも日本製(GOTOH)でした(苦笑)。
OOO(オーディトリアム)はボディが薄くライニングと干渉する為、 バッテリーボックスの場所は消去法でこの位置になりました。しかも穴を開けたら側板の強度が低下しペナペナになったので補強材をすることにしました。
これが補強材接着の図です。

【後記】ヴォリューム、トーンの穴周辺も後日、補強材を裏から接着しました。
エンドピンの穴も開けました。今回はプリアンプが入るのでφ12mmの大穴です。ドリル、リーマー、やすりを使いました。
ペグ穴も拡大しました、シャーラーサイズのφ10mmです。
ネックを接着すると磨き作業がやり難くなる部分(ボディ、ヘッド、ヒール)はこの時点でペーパがけ(240番)しておきました。バインディングはスクレーパーで仕上げました。
いよいよネック接着です。液状ニカワはネック、ボディ双方に塗りました。
クランプは私の「手」です。硬化時間が遅いのでネックの傾斜を確認しながらじっくりクランプしました。
いよいよフレット打ちです。先に完成した7号機(Red Special)と同じ方法です。但し今回フレットは予め曲げてあったので曲げ作業は不要でした。
指板の幅より左右3mm(計6mm)長く切り、足にタイトボンドを筆塗りして打ち込みます。
フレット打ちは最初鉄ハンマを使いましたが調子に乗って指板を僅かに傷つけたので途中から樹脂ハンマーにしました。でもエレキに比べ細いので労せず入りました。
はみ出したフレットはタジマサンダーで削り、エッジの角も落としました。
サイドポジションをエポキシで入れました。
さて、指板の接着です。液状ニカワを両面にまんべんなく塗りました。
クランプはバンド(2本はStewMacで購入、1本は職場のゴミ捨て場から拾った)とカムクランプを使いました。
乾燥後、エッジを削り整形します。これで木工は完成です。

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8 No.9 No.10 TOP