テナーウクレレ製作記録
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作業台に描いたテンプレートを元に曲げていきます。材の内部まで十分加熱してから力を入れて曲げます。こまめに水を付けます。

まず肩部分を曲げ、
次にウエスト、
最後に腰の部分を曲げました。こうすると位置がわかりやすく楽みたいです。先述の文献の例がこうなっていました。
1つ失敗したのですが、末端部分は力が入らず曲げられません。こんな治具の力を借りました。次回からは多少長めに切り出そうと思います。

・・と思ったら、実は元々長めに切り出されていたことに気付きました。でも今さらウエストのくびれ位置をちょっとだけずらすのも面倒なのでよしとすることとしました。
両サイドの曲げが終わりました。
次に指板です。人生初めてのスロット切りです。
今回だけの為にマイターボックスを買う気もしなかったのでフリーハンドで切り込みました(邪道)。
自分はやっぱりスロット済み指板が好きです(ここは製作者の個性を発揮する所ではなく、数値的な正確さだけが問われるところですので。)。
まあ、騙し騙し何とか作りました。フレットは例によって足にタイトボンドを付けて打ち込んでいます。
詳細は過去の製作記録をご参照下さい(大失敗した5号機、反省を活かした7号機等)。
ポジションマーク入れは勿論フレット打ち前に行います。
最後はエッジを削って揃えます。8号機製作時はフレットのエッジで手を切り、あわや”自殺未遂”でした。
じゃあ最初からエッジを短めにすればいいじゃんと思うでしょうが、フレットの切断部周辺は変形するので多少長めに切らないと綺麗に仕上がらないのであります。
次はネックです。まずヘッドにする部分を15°に切断し、
反転させて接着します。ちょっとずらして接着している理由ですが、後からネック裏を削るのが面倒な為です。13mm厚になるようにしました。最終的にヘッドはヘッドプレート(3mm弱)込みで15mm厚にします。
今度はヘッドのサイドに耳(これも付属品)を接着します。ヘッド裏に面を合わせます。
こちらは表側です。デコボコですが裏面に比べると切削が楽です。
はい、このようにカンナ、サンダーで平らに仕上げました。
次にヘッドプレートです。今回は表板の廃材です。禁断の(?)センター2Pヘッドプレートです。
ネックが直方体のうちにロッドチャンネルを彫ります。といってもアジャスタブルではなく、カーボンファイバーを埋め込みます。
ちなみに今回はビスと直角定規(厚さ1mm)をルーターガイドにしました。これで丁度良かったので(邪道)。
ロッドチャンネルを彫ったらネックのぜい肉を落としていきます。
糸鋸で巾を調整し、
ドレメルで厚みの目安となる穴をネック裏に開けました。
ここまではイケイケで削れます。
ネックのヒール部分の継ぎ足しですが、テノンを作りながら積んでいきました。この方が後から削るのが楽です。
こんな感じでヒールは4段済みしました。材は全てキットに付属しています。但しスパニッシュスタイル(ネック側面に側板を挿入する)用に用意されているので材が長めです。今回はヘッドブロックを別パーツとしたので多少余りました。これはテールブロックに転用することにしました。
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