テナーウクレレ製作記録
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まず表裏板をセンター合わせで接着します。4号機、6号機は接着済みだったので実は初体験です(笑)。
ハタガネとダイビング用のおもりを使いました。
もちろん作業台に接着しないよう、クッキングシートを下に敷きます。
表裏板の厚みは2.6mm位です。プランの指示値は表板2.66mm、裏板2.41mmです。表板は幾らなんでも厚すぎると思いますが如何なものでしょう?
とりあえず継ぎ目の段差が無くなる迄、気持ち程度薄くしました。
プランを元に方眼紙に型取りし、切り出し形状を描きます。
7mm程度の余裕を持たせ、糸鋸盤で切り出しました。
まずロゼッタです。材料は大和マークのR40mmアバロン、0.5mm厚のCAB製パーフリング(白、黒)です。
ドレメル&ロゼッタ用治具でテフロン廃材に溝を彫り、この中である程度の所まで工作します。
円形の溝に貝とパーフリング材を押し込み、アセトンを垂らして固定しました。
今度は表板に溝を彫ります。
エポキシ接着剤を付け、プラハンマで埋め込みました。
ちなみにロゼッタのサイズは”力木の間隔より狭く、サウンドホールより大きく”なので位置関係が微妙です(実は途中で気付き、小さく作り直しています)。

【後記】ロゼッタが力木の裏までちょっと位はみ出ても支障はないようです。まあいいか。
表板はサンダーでさらに薄くしようとしましたが、じれったいので思い切ってドレメルでフライスを掛けました。スノコ状(スダレ状?)に削り、最後は凸に残した部分をサンダーで削ります。結構楽です。
結局厚さ2.0mmまで削りました。
裏面にキット付属のサウンドホールパッチを貼ります。
最後はサウンドホールを開けます。言い忘れましたが治具は長穴を延長しウクレレの小さな穴も描けるようにしています。CRANEさんをはじめ個人製作家の間では常識みたいです。
さて、ネックの仕込みですが、Martinギター風にダブテイルにします。材の段階でドレメルで溝を彫り、ノミで手彫りしました。
(ちなみにこの材、5号機ボディの廃材です。ということはホンジュラスマホガニーです。エヘン。)
その後ヘッドブロックの形にしました。
うまくいったとニヤニヤしていましたが、ギター製作の文献(有名なGuitarmaking, Tradition and Technology )を見ると木目の方向が間違ってました。縦ではなく横が正しいです。
でもなぜこの方向なのでしょうね? 割れやすいのかな。
さて、気を取り直してファルカタ集成材でモールド作りです。糸鋸盤でサッサと仕上げてしまいました。これはサンドイッチ材の接着風景です。
さて、人生初めての側板曲げに挑戦です(笑)。
先程の文献によると、主なポイントはこんなところです。但し私の"拡大解釈”も含みます。
1)バスタブに5cm程熱湯を入れ、マホガニーは5〜10分(ローズウッドは10〜15分)浸す。2枚同時ではなく1枚ずつ。
2)ベンディングアイロンの温度は、水を垂らしたとき水滴が飛び跳ねたりジュージュー言う位がよろしい。
3)右手でスライドさせながら左手で押し下げて曲げる。大きく曲げるときはゆっくりスライド、小さく曲げる時は速くスライドする。
4)火傷に気をつければ素手のほうがよい(?)。
曲げの際はこういう配置が良いみたいです。アイロンのヒーターは左側に緩いアーチ部分が来るようネジを外して反転させました。
作業台の表面には”テンプレート”としてボディ形状を描いてています。
側板はやはりドレメルで2.4mm厚に調整しました。プランにあった通りに木取りしました。
曲げた後に知ったのですが、多少長めに木取りされていました。
この情けない写真は何かと言いますと、側板をバスタブでお湯に浸している所です。1枚ずつ浸す理由ですが、1枚を曲げるのに時間が掛かるので、2枚同時に浸すと2枚目が浸しすぎになるからだと思います(笑)。
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