リベンジ! 新・ウクレレキット(HOSCO UK-KIT-5)の製作 No.1 No.2 No.3 TOP

16号機は13号機(HOSCOのUK-KIT-5)のリベンジです。購入はYahooオークションです。前回よりも更に安く、僅か6,480円(税、送料込み)でした。
13号機で手を焼いた”諸悪の根源”、一枚板の側板です。
でもさすがに材質は良くなっています。柾目に近い感じです。
兎にも角にもお尻で2つに切ってしまいます。
切って並べて初めてわかったのですが、今回はちゃんと対称でした(爆)。
でもベンディングアイロンで肩の丸みを強くしておきました。
ヘッドブロックは以前は粗悪な材だったのですが、今度はちゃんとしたマホガニーです。四隅の彫り込みはライニングを突き刺す為に私が後から彫りました。エンドブロックにも同様に彫り込みを入れました。
ヘッドブロックを先に接着します。
次にエンドブロックです。このキットのエンドブロックには謎のテーパーが片方にありますが、そちらが表板側だそうです(StewMacキットの製作写真がそうなってました。ちなみに13号機は逆にしていました。)
側板は今回は割れることは無いと思いますが、早めにライニングを接着しておきます。
ライニング材も格段に改良されました。13号機の時は謎の材、それも”折れ線グラフ”状で隙間だらけでした。今回はカーブが綺麗なスプルースです。
表板側は側板とツラ位置に、裏板側はヘッドブロックとテールブロックの高低差に合わせて傾斜を付けて接着します。
このようにブロックにライニングが突き刺さる感じになります。これなら側板が割れることはないでしょう。
裏面側の側板を削りテーパーを付けます。早くもリムの完成です。
キットはNCルーター刃の関係か、ヘッドの先端が斜めになっているので垂直に削りました。好みの問題ですが。
問題のブリッジですが、これは以前のままです。化粧板(ネジ隠し)接着面の塗料を落とし、また接着弦がちゃんと引っ掛かるように溝を深くします(溝は化粧板に達します)。
個人的には全音キットのやや大きめのブリッジが好きです。
さて、今回はロゼッタも気合を入れます。例によって大和マークです。
送料が安くなりましたが(1,000円→500円)、超簡易包装だったので、今度は郵送するよう交渉します(笑)。
こんな感じ。黒いラインは幅0.3mm、アイボリーは幅0.5mmのCAB、貝はアワビをラミネートしたもの(内径30R、幅1.5mm×厚1.2mm)です。
幅広になったのでドレメルのフリーハンド(笑)で溝を広げています。
接着はエポキシ、とどめにアセトンを綿棒で垂らしてます。乾燥後、スクレーパで仕上げます。

尚、表板の厚みは最初から2mmを切っています。今回はHOSCOさんの努力に敬意を表し、このまま薄くせず製作することとしました。
力木を接着します。前回に比べ随分丁寧に成形されています。
ちなみにプランはキット付属のものではなくStewMacの方(PDFファイルで無料公開されてます)を使ってます(苦笑)。キットには鉛筆でブレースパターンが描いてありますが、かなりいい加減なのでプランを元に引き直しています。
ブレースのエッジを細くします。StewMac版のプランを参考にしました。
表裏ともすべて同様に処理しました。
ブリッジプレートですが、HOSCO版もStewMac版も理論上のブリッジポイントの真裏に接着するような指示です。
でも写真のようにサドルはブリッジの真ん中に位置していませんし、弦のテンション分の補正も考慮すると、4〜5mm位はずらさないとブリッジの真裏にブリッジプレートが来ません。
ということで図面の指示よりも4mmお尻側(写真で右側)にずらして接着しています。
表板の位置合わせ前に写真のように前後をぎりぎりまでカットしてしまいます。この方が位置決めしやすいです。
側板はこのようにブレースを貫通させました。通常ソプラノウクレレは貫通させませんが、今回はバインディングで隠すのでアコギと同様の処理としました。
表板を接着します。既にリムが良い形になっているのでモールドは使いませんでした。
裏板側もブレース貫通部を処理します。
でもこれって表板接着前にやるべきでしたね。一五一会レプリカではそうしたのですが、もう忘れてました(苦笑)。
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