ラップスチール製作記録
No.1 No.2 No.3 TOP

指板製作前に表をある程度仕上げておきます。
早くも指板接着です。ソリッドボディなのでニカワではなくタイトボンドです。
指板乾燥後、ネックを整形します。
ヘッドにペグ穴を開けます。今回はStewMacのエコノミータイプ、穴は6mmとしました。表からはブッシュ用にもう少し大きい穴を後ほど開けます。
早くも木工が終わってしまいました。塗装に入ります。
おっとその前に、裏蓋のくぼみを彫っておきます。
ペグ穴も今回はペグ形状に合わせ2段階にしました。
今回利用するブリッジは弦交換を表からできるタイプです。でもこれにした理由は、
一に安いこと、二に弦ピッチが比較的大きいからです。
尚、トップ側をこのように若干ザグる必要があります(深さ約5mm)。
ナットですが、StewMacから買えるものは一番大きいものでも小さく(写真左)、会社に転がっていたジュラコン廃材で作りました。アルミアングル等でも良いと思います。高さは15mmもあります。
【後記】
ジュラコンは凄まじく固く、微調整も困難だったことから、最終的にアルミアングルにしました。
さて、全体を240のペーパーで磨きます。
いつものStewMacグレインフィラーで目止めをしました。
その後、いつものStewMac水性シーラーです。

・・と書くと爽やかですが、実はいろいろありました。
目止めの後、イマイチ色がつまらないのでLMIで買ったアニリン顔料(Aniline Dyes)でシーラー前に着色しようと試みたのですが、悲惨なマダラ模様になり、ひたすら磨き直しました。
パニックだった為、その時の悲惨な写真を撮り忘れてました。
さてシーラーを塗っては磨いてを3回行った後、着色に入ります。
先述のLMIのアニリン顔料をいつもの水性トップコートにテキトーな配合で調合しました。
さて、ここでラップスチールの教材や消耗品をご紹介。
左がハワイアンギターの神様、今は亡き斉藤清六、じゃなくてバッキー白片さんの教本、右上が入手困難なラップスチール用弦(0.16〜0.56)、右下がスチールバーとピックです。
弦はあぽろんさんから通販で購入しました。商品代1,400円+諸経費諸々です。
スチールバーはいわゆるボトルネックとは違い、指にはめないで手持ちします。適度な重さがミソです。
サムピック(親指)はプラスチック、フィンガーピック(人差し指と中指)はメタルが良いそうです。
後者ですが写真のように指の腹側に装着します。たまに背側に付けている人がいますが(昔の私だけか?)、西太后になってしまいますのでご注意を。
塗装ブースを組み立てるのが面倒だったので(?)、ハケぬりしましたが、何度塗っても色素(アニリン顔料)が染み出てきます。
だめだこりゃと思い、後日再塗装することとし、一旦アッセンブリに入ることにしました。
【後記】
結局再塗装せずに済みました。
糸巻きはStewMacのエコノミータイプです。初めて見たときは高級に見えましたが、廻してみると値段相応です。
でも実用上問題は無さそうです。
ブリッジをネジ止めします。
ちなみにラップスチールにエンドピンは不要ですが、立てたときお尻を摺るので取り付けました。このほうが塗装も楽です。
ナットはこの時点はまだジュラコンで頑張ってましたが、硬いのなんの。
顔料が汗で染み出てくるんで逆ギレモードで水拭きしたらウエスが見事に茶色に染まりましたが(左)。でも2度拭き以降は全く染まらなくなり、いい感じの色になりました。
ということで塗装はこれでよしとします。木目がブツブツ出ていますが”家具調”ということで妥協しました(開き直り)。
No.1 No.2 No.3 TOP