Jw_cadによる楽器設計 基礎編  TOP
4)指板を作図してみましょう

練習として、まず指板から作図してみましょう。

画面1
Jw_cadと、「3)スケール長とフレット間隔の関係(17.817ルール)について」のところで紹介したExcel計算シートを同時に開きます(画面1)。

画面2
まずJw_cadで垂直に60mmの直線を作図します。StewMacの指板の幅とほぼ同じです。コントロールバーの「水平・垂直」をチェックし、寸法に「60(mm)」と入力した後、始点、終点をマウスで左クリックします(画面2)。

画面3
次に第一フレットを作図します。ExcelのC13セルの上でマウスをクリックし、「コピー」を選択し左クリックします。(画面3

画面4
Jw_cadのコントロールバーの「寸法」の欄上でマウスをクリックし、「貼り付け」を選択し左クリックします(画面4)。寸法欄に36.353が貼り付けられます。

画面5
画面2で作図した60mmの縦線の上端でマウスを右クリックすると、次に描く直線の始点がここにスナップオンされます(ここが重要)。マウスを少し画面右に移動し、左クリックすると36.353mmの水平な直線が描かれます(画面5)。

画面6
コントロールバーの寸法を60(mm)に戻し、画面5で作図した36.353mmの水平な直線の右端でマウスを右クリックし始点をスナップオンし、マウスを少し下に移動し、左クリックして60mmの垂直な直線(1フレット)を作図します(画面6)。

画面7
以上の操作を繰り返し(ExcelのセルはC14、15、16・・・・36をコピー)、24フレットまで作図します(画面7)。
【補足】
今回Excel側は小数点以下3桁表示にしています。実際には小数点4桁以下もありますが、Jw_cadに貼り付けた段階で小数点以下3桁に丸められてしまうことが判りました。でも人間の木工精度や耳はそこまで厳密ではないので問題無いと思います。

画面8
指板のセンターラインを作図してみましょう。その前に線種を水色に変えてみましょう(画面8)。

画面9
とりあえず一番左の60mm縦線の中央あたりでマウスをクリックしながら右に少し動かします(画面9)。

画面10
そうすると画面10のように時計のマークと「中心点・A点」という文字が表示されます。
【注意】左クリックしながら右に動かしても時計マークが出ますが別モノ(包絡)です。お間違え無いように。

画面11
マウスの右ボタンから手を離すと、60mm縦線の中点に、これから描く直線の始点がスナップされます。適当な場所で左クリックし直線の終点とします(後から延長できます)(画面11)。

画面12
画面11で描いた線をフレットエンドまで延長します。「伸縮」ツールを選択、まず延長したい線の右端付近を左クリックし、延長先で再度左クリックすると延長されます(画面12)。
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