7号機改修作業 (前半 後半) TOP

以下が購入したネック材です。前回StewMacで購入したものはワシントン条約で購入不可になった(ということはホンジュラスマホガニーだったということでしょうか)ので、今回はアイチ木材さんのアフリカンマホガニーAです。特注(長さ800mm×幅85mm×厚み45mm)ですが、たった2000円でした。2Aにすると木目が美しすぎて違和感があるのでAにしました。今回は完全1ピースで作ります(前回はヒール部のみ継ぎ足し)。指板は25インチのエボニー(本物は24インチの着色オーク)です。今回はカーボンロッド2本を埋めます。
トレモロですが、12号機で使ったGOTOHの6点式ローラーサドルブリッジです。今後暫くこれが私の標準品になりそうです。アーム取り付け部がしっかりしており、弦間ピッチも若干小さい(6点ネジ間ピッチは小さくない)です。私が6点式にこだわる理由は過去の製作記録をご参照下さい。
さて、ここまで大改修するなら、心臓部くらいオリジナルに近づけましょうね。いつまた入手困難になるか判らないし、安く買えるうちに買っておくことにしました。OEMピックアップ製作で有名なKent Armstrongです。韓国製です。カバーは金属製で高級感があります。ちゃんと「BURNS TRI-SONIC」と書いてあります。神戸のTONE BLUEさんから購入しました。
さて、改修作業開始です。まずは材のサイズを確認、加工手順を考えます。
まず指板を切り出しました。今度はハイポジションの指板幅に十分余裕を持たせます。そのためテノン(ボディに仕込まれる部分)より幅広になります。本物レスペは指板が長方形に近いのでこのようなことはありません。
指板にポジションを埋めます。7、12、19フレットのポジション間隔は前回より多少狭めています。
糸鋸盤で材を切り出していきます。
例によってヘッドを等高線状にルーターで彫り、
アラカン、のこやすり等で仕上げます。ヘッド角は10度になりました(オリジナルは約5度、一般的なのは14度)。
いつものWアクションロッド(StewMac)に加え、念願のカーボンロッドです。チャンネル彫りはドレメルのフリーハンドです(その方が失敗しにくいし精神的に楽)。カーボンロッドの位置ですが、外幅が1インチ(25.4mm)になるようにしています。
テノンを削ります。横にリファレンス(参考資料)があるので楽です。
さて、Tri Sonicの大きさに合わせ、キャビティの形状も変えます。
分解ついでに新トレモロも確認です。説明書にもありますが、この辺が干渉しますのでボディを少し削ります。ちなみに左の黒いビスはトレモロバーを「ねじ込み」方式で使いたい場合に用いるものです(私は差込み方式が好きなので外してます)。
さて、荒業ですが電動ドリルとノミでネックの贅肉を一気に落とします。最近やることが大胆になってきました。
これはネック固定ボルトです。本物はWナットを使いシャフトだけねじ込んでいると思いますが、私は8×40mmステンレスボルトを上(指板面)から差し込んでいます。
製作記録省略モードです。フレットを打ち、エッジを整え、指板接着です。フレットは大和マーク製を試したのですが、フレットの足の厚みがあるのか、指板のスロットに入りませんでした。その上、可塑性が悪く、ハンマによる傷も付き易く、良い事が無かったのでいつものStewMacに戻しました。
さて、じゃんじゃん整形していきます。最近はアラカン、のこやすりが主役です。
(前半 後半) TOP