一五一会レプリカの製作 ちょっと一言 ついでに二言 TOP

一五一会レプリカをちょっと弾いてみて思ったことを書きます。
一五一会の譜面は、「一、二〜八」といった漢数字表記となっています。指板側面には下図のようにポジションシールを貼り、所定のフレットの弦4本を人差指1本で同時に押さえれば演奏できるというものです。一の場合は開放弦です。
         
 私も自作レプリカを早速弾いてみました。確かに指一本で曲になりました。指一本では単調で緊張感の無いコードになりますが、そこはギターと同じように多少変形フォームで弾けば良いことです。
 ・・・しかし暫く弾いて思ったのですが、「指一本で弾ける」、これって本当でしょうか。セーハをするには親指でネックの裏から支えないといけません。しかもスチール弦4本はそれなりにテンションがあります。自分には余裕でしたが、試しにカミさん(昔ギターをかじって挫折)に弾かせたら音がまともに出ませんでした。
Fが押さえられずギターに挫折した人にとって、ひたすらセーハのみで弾く一五一会はギターと同様に厳しいのではないでしょうか。「指1本で弾ける楽器」というより、「指1本で頑張らなければ音が出ない楽器」といった方が適当な気がします。
 もう一つ、一五一会の重大な欠陥を見つけました。ギターなら、1〜3フレットあたりで大抵のコードが弾けるので、いずれ譜面を見ないで体で覚えてしまいます。しかし一五一会の場合、常に同じフォームでひたすら左右にポジションが移動するので体で憶えるのは困難、いつも譜面と左手を交互に目で追わないと弾けません。
つまり目の移動が非常に激しい楽器です。これでは聴衆に顔を向けることも笑顔で歌うこともできません。コードチェンジが激しい元気な曲も弾けません。
 残念ながら
一五一会はとっつきやすい反面、非常に飽きやすい楽器というのが私の結論です。やはりこの楽器は3万円以下のチープな造りとし、ごく初心者のみを対象とすべきです。奏生(カナイ)がそれに近いものですね
 ポジティヴなコメント殆どが出来ないのが悲しいですが、レプリカを作って弾いた私の率直な感想は以上です。
ちょっと一言 TOP