ハムバッキングピックアップの交換について TOP

巷では、「ピックアップを交換したらノイズが出た」とか、「ダンカンJBを買ったが何色をどこに繋げばいいの?」といった疑問を持たれている方が非常に多いようなので、図入りの説明を作成してみました。

図1がハムバッキングピックアップの基本形です。磁極と巻き方向が異なるシングルコイルピックアップを2つ直列に繋いだものです。詳細はこちらをご覧下さい。
2本出ている配線のうち、信号線として用いるものをホット、アースに接続するものをコールドと呼びます。2本のうちどちらをホット(コールド)にするかは本来、自由です。


(実際のハムバッキングPUはポールピースに磁性体は用いず、ポールピース下にマグネットバーを配置し間接的に磁性体にさせていますがここでは省略します。)
市販品では、ベースプレートやカバー類のアースとコールドを兼用したものが多いです。通常「単芯」とか「シングルコンダクター」というヤツです。ギブソンのオリジナルPAFもこれです(図2)。本当は2線なのですが、アースは本数に数えないのが慣例みたいです。尚、アースはワイヤー外部を覆っておりシールドも兼ねています。この場合、どちらをホットにするかは既に決められているので変更できません。
しかしながら、1個のピックアップでシングルコイルやパラレル接続(ハーフトーン)、フェイズアウトしたサウンドも楽しみたいというスケベ根性を持ったお客(私のこと?)の為に、2つのシングルコイルの中間地点から配線を取り出したもの(タップと言います)もよく売られています。ダンカンJB(図3)やディマジオ(図4)の4芯(+アース)が典型です。マニアにはありがたいのですが、スケベ根性の無い人にとっては脳みそを混乱させる要因になっております。更に困ったことに2社で色分けが異なっています(個人的にはディマジオの色使いの方が適切だと思っています)。
図5が一般的なレスポール+単芯ハムバッキングPUの配線(の一部)です。ワイヤーの芯線とシールド部分(コールド兼アース)が接触しないようにしましょう。
ここにダンカンJBやディマジオを普通のハムバッキングPUとしてリプレースする場合、図6、図7のような配線になります。ご参考までに。
TOP