ゼロからCHAMPを作ってみよう 設計 TOP

1.設計コンセプト
基本的にはMojoのキットをベースにしますが、以下の点を変えました。
 1)キャビネットはTweedではなく、木の風合いを生かした渋いものをゼロから自作する。
 2)回路を大幅に変えない範囲で可能な限りノイズ対策を行う。
 3)電源スイッチとゲインを分離する(オリジナルのような一体モノだとスパっとオンオフできない為か、
  電源を切るとき結構凄いノイズが出る。)

 
【後記】電源のHOTとCOLDが逆だったのがノイズの原因だったようです
 4)基板やシャーシの形状はオリジナル(FENDER 5F1)を基本としつつも1)〜3)を実現するようアレンジする。
 5)資材購入費を安く済ます(笑)。
 
2.設計図面
私(35Guitar管理人)のことを、CADを使って丁寧に設計するヒトとお思いの方が多いのですが、成り行き任せの性格なのでほとんど現物合わせで作っています。図面を起こすのは完成後が多く、それも今後もう1台作る可能性がある場合です。でも今回、図面を起こしましたので参考までに見てやって下さい。但し何度も言いますが、真空管アンプは危険なシロモノです。鵜呑みにして製作し事故を起こしても私は一切責任を取りませんのでご了解下さい。
2-1:キャビネット
本物はパイン(松)の20mm厚単板をフィンガージョイント工法で組み、ツイード生地を貼っています。今回はホームセンターで普通に売っている14mm厚ラワンを用い、グリルは籐(とう)にしました。籐のピッチを律則にアレンジしたので多少区切りの悪い寸法になっています。( )内の数値はオリジナル、Mojoのキットの実測値ですが、角を丸めてツイードを張っているので精度は保証しませんのでご了解下さい。
2-2:電子パーツレイアウト
皆さんのアドバイスや自分自身の試行錯誤、またネット上にあった写真を参考にこのようにしました(POTは実際には電源スイッチを分離させました。またハムバランサ抵抗は基板に載せています。基板寸法はMojoのキットは153×76mmですが、私はハムバランサ抵抗のスペース確保と基板を固定するスペーサの位置確保の為、やや大きめの165×80mmにしました。)。吹出しで示した電圧(DC)は実測値ではなくF社の資料の指示値です。資料が非常に見難く+295は+275に、+15は+18にも見えます。まあ上下20%まで良いそうですので善しとしてますが。
※1 US規格の3つ口の電源コードは黒がホット、白がコールドです(by hiroさん)。私はいつもの感覚で逆にしたところノイズだらけでした。
※2 100Vタップ(黒&青)を使うのが筋ですが、SOVTEK製5Y3の場合120Vタップ(白)で丁度良い電圧になります。オリジナルCHAMPのような直熱管ではなく傍熱管の為だそうです(by DGB様)。
2-3シャーシの加工
シャーシは1mm厚のアルミ板を上図のように加工しました(これらを谷折り状に組みます)。オリジナルと違い、POTと電源スイッチの穴を個別に設けており、それに伴い穴と穴の間隔も微妙に違いますのでご注意下さい。オリジナルと同じにする場合、既製品をMojo等で買った方が楽だと思います(今回の製作作業ではシャーシの加工が一番時間が掛かりました)。また穴の直径ですが、テキトーなので現物合わせを優先して下さい。
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