ゼロからCHAMPを作ってみよう シャーシの製作編 TOP

シャーシは市販で丁度良いサイズが無く、また既製品(CHAMP 5F1は結構売っています)を買うのも芸が無いので、ホームセンターで売っているアルミ板とアングル(断面がL型の棒)で作りました。
【後記】アルミアングルは表面にタフラム処理の無いものを使います。
アルミ板は厚さ1mm、300×100mmを3枚、アングルは厚み1.2mmの1.0×1.0mm(長さ1m)を2本、ビスはφ2.6mmのナベです。シャーシ寸法は230(幅)×100(高さ)×70mm(奥行)としました。体力があれば厚さ1.5 or 2.0mmとし皿ビスで組んだと思いますが、とりあえず今回は糸鋸でカンタンに切れる1.0mm厚にしました。
今回の工作法のメリットは、板の状態で穴あけや部品の固定ができることです。
基板はマルツ電波で買った1.0mm厚のベークライト板です(本当はもっと厚いのが欲しい)。ハトメはサイズMというものを買ったのですが、Lを買うべきでした。でも買い替えが面倒なので、足を挿入するところが多いところは複数打ちました。左端にAC6.3V電源のハムバランサ抵抗(100オーム×2)を入れてます。ハトメはパンチが無いのでハンマで叩いて止めました。基板の所々に見られるひびはがその産物です(苦笑)。
キットの基板は2枚構造(1枚は絶縁用)でしたが中途半端な感じがするので今回はスペーサ(黒い円柱状の部品)をしっかりはさみました。ただ1mmベーク板のこの薄さは如何なものか(苦笑)。どなたかもっと厚いの売っているところ教えて下さい。出力トランスの高圧側(のリード線)の貫通穴はキットと同様、ゴムのブッシュで保護しました。低圧側(黄)はその必要がないということでしょうかねえ。
【後記】ベーク板ですが、千石電商等でフツーに売られている「タカチ電機工業 VP−21」というのが2mm厚でありました。
スペーサがあるから大丈夫だとは思いますが、念のため基板裏はマスキングテープで覆ってから装着しました(写真左上)。POTとジャックの配線(写真右上)はセンスが問われます(回転防止、ジャック挿入時の干渉防止、美しさ?を両立する必要があります)。こんな感じでいいのかな?
配線ですが、1)真空管の足回り(今回はAWG20の定格600Vを使用。写真でホワイト)、2)ヒーター電源(同じくAWG20、定格600V、写真でグリーン)の順で配線しました。1)はシャーシ付近を這わせるように、2)は螺旋状にしてなるべくシャーシから離します。AC電源はノイズ発生源になるからだそうです。
次に残りの配線(電源まわり、アース等)をしました。アルミシャーシなのでアースはハンダ付けではなくネジ止めです。尚、写真ではコンセント電源のコードのホワイトをスイッチ側、ブラックをヒューズ側にしていますが、逆です。それから電源スイッチは両切りが良いそうです(後日変更予定)。
スピーカーのケーブルにぶらさがっている白いものは何かと言いますとアッテネーター(減衰器)です。勿論こんな空中配線は悪い例です。ナチュラルオーバードライブを得る為にはゲインを最大にする必要がありますが、近所迷惑も甚だしいので(CHAMPは6Wとは思えない程、大ボリュームなので)、このように分圧抵抗で音量を下げる訳です。本末転倒に思えるでしょうが、ギター本体のボリュームを絞るのとでは全然音が違いました(のぶさん、アドバイスありがとうございます)。チューブアンプマニアの間ではこれが常識のようです。近所のパーツ屋の在庫の関係で、この組み合わせ(3.9/0.2、減衰量は26dB位になるのかな?)になってしまいましたがいずれ切り替えられるようにしたいです。結構熱が出るので5Wか10Wにする必要があるそうです(必然的にセメント抵抗になります)。ちなみに材料費は168円、工作時間は10分でした(笑)。
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