シングルコイルの製作 TOP
ピックアップ自作第一弾として、まずはStewMacのキットに挑戦してみることにしました。まずはストラト用シングルコイルです。 |
これがキットの内訳です。ポールピースは磁性体ですが、出荷時はチャージされていません。コイル巻き後に別の磁石を用いてチャージさせるそうです。こういう作り方をしているとは私も知りませんでした。 【後記】黒いテープは別売りです。StewのPickup Coil Tapeです。 |
リファレンス用に既製品をあらためて観察し直します。StewMacのGolden Ageのシングルです。黒い布テープを巻いた上にシールドの銅箔を巻いていますね。 |
さて作業開始です。まずボビンのバリをペ−パーで磨きます(バリに引っ掛かって断線しないように)。日本の600番がアメリカの600番と同じか知りませんが、600番で丁度良いです。写真左2枚がシングルコイル用、右の2個はハムバッキング用です。 |
ポールピースを打ち込みます。キットの説明書には治具についてタラタラ書いていますが、私は人柱なので思い切ってプラハンマだけで組み立てました。特にカケたりすることはありませんでした。尚、ポールピースがチャージされていないのは、組み立て易くするためとのことです。 |
うん、いい感じ。でもキットがそうなっているとは言え、2弦が一番低いのは奇妙ですね。上下の板(フラットワーク)の間のスペースは11.5mm前後です。下の板はハトメの外径の大きい方が下だそうです(間違えても支障ないと思いますが)。 【後記】後日、ポールピースの高さが等しいピックアップも作りましたが、挿入しにくかったので穴をリーマーで拡げました。尚、ハトメの外径の大きい方を下にする理由ですが、巻くときに引っ掛けない為のようです。でも製品によっては小さい方のエッジが尖っているものがありますので要注意です。 |
あれれ、もう巻き終わってます。コイル巻き中は写真が撮れないもので(苦笑)。詳細は後で書きますが、このコイル巻き機、メチャ使いやすいです。トルクが適度に弱く、指先の力でテンションを微調整できるので断線しにくいです。手前のリミッター(シャフトにローラーのようなものが付いたもの)がコイルの暴走を防ぎます。 |
さて、早くも8000ターン巻いてしまいました。ハトメは左側が巻き始め、右が巻き終わりです。キットの説明では、コイル表面の皮膜を剥がしてからハトメに巻けと書いてありますが、ハンダ付けの熱で溶けるのでそのまま巻いてあります。 |
黒い布テープを巻いて、これで一安心です。 |
銅箔にリード線をハンダ付けしたものを巻きます。ヴィンテージタイプには無いシールドです。 |
リード線をハンダ付けします。巻き始めを黒、巻き終わりを白にしました。Golden Ageと左右で色が逆ですが、問題ありません(多分あちらは反時計方向に巻いたのでしょう)。 |
余計な電線をカッター、ニッパーで除去します。 |
直流抵抗を測ってみます。6キロオーム前後なので合格ですね。 |
さて、これも初めてのパラフィン含浸です。資材が無いのでローソクをホットプレートに載せた釜で溶かしました。 |
こんな感じ。いい湯だな〜。峠の釜めしも食べたいな〜。 |
10〜20分煮込みます。もとい、含浸させます。 |
次回にすぐ溶けるよう、かき混ぜながら冷やしました。 |
さて、シングルコイルPUのポールピースチャージの為にマグネットとバイスまで買いました。マグネットは超強力、警告文まで付いていました。ギネスブックにも載っている、世界一強いネオジム磁石というものだそうです。 |
こんな感じでチャージします。ほぼ一瞬で終わるようです。 |
写真だとわかりにくいので位置関係を図にしてみました。これはノースアップにする場合です。サウスアップにする場合はピックアップを左右逆にします。 |
とりあえず完成です。 |