オリジナルだるまの製作 HOME

今は手元に無いロスマンズ・ウィリアムズ・ルノー・ダルマですが、次女(8歳)が作れと言うのでレプリカをミニサイズで作ることにしました。便利な世の中になったもので、ゼロから木型→張子を作らなくても教材用無地だるまがこちらで売っています。今回は3号サイズ(高さ9cm)で製作してみました。小さい方が安価で塗料の消費も少ないのですが、小さすぎると作業が細かく難しくなるので3号位が最適かと思います。
次女との真剣勝負、経験に勝る私の大勝利かと思いきや、「誰の真似もしていない世界に一つだけのダルマの方がいいも〜ん」の一言に玉砕されました(笑)。

【製作方法】
作業しやすいように無地だるまの底に棒(割り箸等)を差し、水彩絵の具(もちろん娘の学校用。金色のみ新規購入)で彩色、乾燥(油粘土等に差すと良い)、水性ウレタンニス(ワシン等)を塗る、たったそれだけなので1日で作業が完了します。また材料費は1個あたり200円程度です。模型ヲタオヤジと愛娘の絆を深めるには最適かと思います(笑)。
【ポイント】
通常のだるまはボディ(赤い部分)彩色後に顔を書きますが、このミニサイズを水彩絵の具で塗る場合、細かい作業(顔等)を先に済ませた方が汚れにくいです。白い部分(文字も)は書くよりも塗り残す(はみ出た場合は削り落す)方が楽です。ロゴは描くよりもプリンタで印刷して木工用ボンドで貼りつけた方がいいかもしれません。ニスは好みに応じて2〜3回塗りますが、1回目は点描で軽く叩くように塗ります(水彩絵の具が溶け出しやすいので)。顔は艶消しの方がそれっぽいのでニスは塗りません。

【本物のダルマ製作法について】
私も実際にやったことはありませんが、1)木型を作り、 2)水に濡らした和紙を張り、3)乾燥後、ナイフを入れ木型を取り出し、4)ナイフを入れた箇所を接着し 5)底板を貼り付け、膠(にかわ:家畜の骨・皮を煮て作る接着剤。これを精製したものがゼラチン。)で溶いた胡粉(ごふん:牡蠣殻を乾燥し砕いたもの。雛人形にも使われる。)を塗り、6)着色する、というのが伝統的な張子(はりこ)の製作法のようです。但し最近は1)〜3)を機械化(おそらく紙繊維を機械でプレス成型するのだと思います)しているようです。今回使った材料も底板付き・胡粉塗り済みが10個で1,575円(1個あたり158円)と安く、伝統的工法ではとてもペイしない価格です。
上図は下書きです。お子さんと一緒に下絵作成にご利用下さい。顔は以前持っていたロスマンズダルマの写真を加工したものです。伝統的な高崎(上州)だるまの顔です。わが故郷静岡県でもだるまは作られていますが、やはりこのデザインが一番好きです。
これがその実物写真です。デーモン・ヒルのタイトル獲得祈念(記念?)なので1996年製、サイズは25cm以上ありました。ブルーは多少グレーっぽく鈍く、ゴールドとレッドのラインには鉛筆の下絵がありました。ロゴは印刷でしたが、下地との癒着が悪くポロポロ剥がれやすかったです。顔横の文字は家内安全、商売繁盛と書かれています。ここは交通安全の方が良かったような気がします(笑)。
上図は私の設計図です。当初4パターン作るつもりでしたが、左右2つは計画のみで終わりました。どなたか作って下さい(笑)。
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