電線(ワイヤー)について

エレキギターに用いるワイヤー(電線)の種類と選定法について簡単にお話します。
ワイヤーの種類は分類の仕方によっていろいろあるのですが、エレキギターに用いる場合、【図1】のような3種類に分けて考えるのがよいと思います。
1)裸線
→導体そのままの線、アース線に使う。POTの回転防止も兼ねて使う。
2)被覆線
→裸線を絶縁性の被覆(PVC等)で覆ったもの、スイッチ周りの配線に使う。配線が楽。
3)シールド線
→被覆線を更に導体(必ずアースする)で覆ったもの。外来ノイズが懸念される場所(ヴォリュームPOT〜アウトプットジャック間の電線等)に使う。配線が面倒。
電線に求められることは電気抵抗が少ないことです。0Ω(オーム)であれば理想的ですが、実際には少量の抵抗があります。抵抗は金属の種類によって異なりますが、電線が太い(断面積が大きい)程、また長さが短いほど小さくなります。しかしあまり電線を太くすると配線作業が困難になりますので、作業性と電気抵抗の面で丁度良い値のものが用いられています。
”スケ(SQ)”と”AWG”について
女性の話ではありません。電線の太さ(断面積)の単位です。日本では電線の太さの単位を伝統的に「スケ(SQ)」と呼びます。mm2のスクエアから来ています。ダサいですね(苦笑)。アメリカはAWG(アメリカンワイヤーゲージ)だそうです。エレキギターでよく使うのはAWG22で、これは0.32スケに相当するそうです。AWGは1,000フィートあたりの抵抗値(Ω)で、数値が大きい程細くなります。
私の7号機は0.5スケを使いましたが太くて作業しにくかったです(タタリ神に化けました)。
TOP