ブライアン・メイモデルの基本設計 TOP

下表にオリジナルの仕様と私の変更点を示します。特注部品は一切使わず、容易に入手できる材料のみ使います。
箇所 オリジナル仕様 変更仕様 理由
ボディ構造 ホワイトオークくりぬきボディ、表裏&サイドにマホガニー薄板貼り付け マホガニー1ピース+マホガニー薄板トップのセミホロー オリジナルにこだわりはないし、オークがギターボディ材として最適と思わない。マホガニーとしたい。もしマホガニーの薄板があるならセミソリッドも面白いかも。
PU バーンズ、トライソニックの巻きなおし 通常のストラト用(StewMacのGolden Age予定) オリジナルにこだわりは無い。汎用性重視でノーマルなストラトでよい。RwRpのハムキャンセル効果を確認したいので敢えてローノイズをうたっていないPUを使用。シリーズ時のインピーダンス増加による高域劣化を考慮し高出力タイプは避ける。
ネック裏形状 ヘッド裏にコブの無い厚いネック ヘッド裏コブ付き、薄ネック(ギブソン風) 自分の手に合わせる。
指板材 ホワイトオーク着色指板 エボニー オークは入手困難だし、エボニーの方が指板として優れていると考える。
スケール ショートスケール(24インチ) セミロングスケール(25インチ) 自分の手に合わせる。アームもあるのでセミロングのほうがいいと思う。
ネック幅 ナットで47mmと超ワイド ナットで43mm(一般的サイズ) 自分の手に合わせる。
ナット ゼロフレット仕様 ゼロフレットなし オリジナルにこだわりはない。
ネック仕込角 ゆるい角度(2°)あり 角度なし 汎用トレモロ使用の為、ブリッジを高くできない。
トレモロ オリジナルのトレモロ&ローラーブリッジ(下記参照) ノーマルな6点式シンクロナイズド・トレモロ オリジナルに特にこだわりはない。汎用性高い方が好き。6点式は3パターン(フローティング、ノンフローティング、固定)切替が楽。弦交換時も外れない。これを究めてなんぼかも。
配線 シリーズ。各PUのオン・オフ(スルー)、位相切替え オリジナルに加え、ストラトのようにパラレルも兼用できるようにする(図1、図2)。 シリーズ/パラレル両方出来た方が勉強できて楽しいし飽きない。

オリジナルと最も異なるのはトレモロです。参考までにオリジナルのトレモロの動作を左に示します。ネットで見つけた部品図からの推定ですが、こんな感じだと思います。スプリング(バイクの部品らしい)は2本です。弦交換を表からできること、弦を全て外してもトレモロが外れないこと(でもブリッジ駒は外れる?)、ローラーブリッジがあるのでアーミングしても弦高が変わらないことが特長です。調整次第でフローティングも可能ですが難しいでしょうね。
一方これはお馴染み、ストラトのシンクロナイズドトレモロです。
このトレモロの良い点は沢山あるのですが、例えば左のようにフローティングに調整すればリッチー・ブラックモアのようにアームアップもでき、
左のようにノンフローティング(スプリングを強め、トレモロをボディ表面に密着させる)にすれば、チョーキングや弦切れ時もチューニングが狂うことが無く(但しアームダウンしかできなくなる)、
さらに左のように木片を挟めばエリック・クラプトンやロリー・ギャラガーのように完全に固定してしまうことも容易です。
しかも6点式の場合、弦を全て外してもトレモロは落ちません。
という訳で今回は6点式を使います。

回路は図1の通りです。ロータリースイッチ、ストラト用SW追加は私のオリジナルです。
ロータリースイッチを「BM」にするとブライアン・メイのギター、「ST」にするとストラトの配線になるはず。また位相切替スイッチはどちらでも使えるはず。まさに究極のギター!?
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