バタヤン2号(通算28号機)製作記録
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バタヤンギターは米国ナショナル社の1953年製「1124」を改造したものですが、随所に無理無駄と思う箇所があります(生意気言ってすみません。あくまで作る側の勝手な視点ですが)。また氏があまりに大御所の為、「素晴らしいギターだけどバタヤンが弾くからあの音が出る。素人には判らない。」みたいな感じで氏を取り巻く方々もあのギターに関して科学的・具体的な考察を避けていた感があります。恐らくネックの内部構造(軽金属鋳造品内蔵)とジョイント法を再現したのは私が世界初です。私のこれまでのリサーチ(24年分)を元に、量産に向いた形にアレンジすることで、バタヤンの独特の演奏スタイルも後世に引き継がれるのではと思います。
ネックはアイモクのメイプル3ピース(強度を考慮)です。指板はピッタリ24.75インチがStewMacに無いので今回もLMIセミオーダーです。指板のR付けは自分でやりました。ネックには少量のニカワで仮接着しています(後からエタノールを染み込ませ外します)。
インレイは本物と同様、パールセル(セルロイド)です。
ロッドを埋め込みます。本物は複雑な形状のマグネシウム鋳造品ですが今回はシンプルなバー1本です。
フレットを打ちます。バタヤン機のフレット打ちは少々面倒です。
オーバーバインディングで打ち込み、最終的にバインディングに被った部分は削り落とします。
図にするとこうなります。
ネックの粗加工完了。ご覧の通り、ネックジョイントはストラト風です。ネックジョイント部の材の厚み(指板を除く)は20mmです。
ボディ材を手配しました。敢えて安価で軽量なバスウッド(Aグレード)です。
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